かに殻リサイクル
冬の味覚の王者
越前がに。みなさんご存知。福井を代表する冬の味覚です。
当館でも毎年シーズンになるとかに料理のコースを提供し、数多くのお客様にお越しいただいています。
多い時には1日で150名様位がカニ料理を食べる日もあります。
かにから始まる究極のリサイクル
ご覧下さい
このズラッと並んだカニ達。
11月~3月までのシーズン中に提供するかにの数はざっと2万杯!!膨大な量に上ります。
お客様が食べ終わると
当たり前の話ですが、このようにカニ殻のゴミが出るわけです。提供するカニが多ければ、当然カニの殻も大量に出るわけです。
ある日のこと
お客様の知らない裏側であるミッションが動き出したのです。
その指令とは
そうです。カニ殻を集めることです。これまではただのゴミとして、坂井市指定の黄色いごみ袋に入れられ処分されていたカニ殻たち。
専用のかにバケツ
この日からは、私たちスタッフの手により他の残飯と仕分けされ、専用のゴミ箱に回収されることになったのです。
90L入るバケツが多い日には2つは満杯になります。
回収したかに殻は
ある程度まとまると、ゴミ収集車、ではなく、軽トラに乗ったおじさんたちが回収に来るのです。
そして向かう先は…
なぜか
ビニールハウスへ。
そして撒かれるカニ殻。
いったい何をしようというのでしょうか。
2週間ほど
このまま放置しておくと、自然に乾燥します。
乾燥すると堅いカニ殻も、パリパリになり、足で踏んだだけで砕けるようになります。それをチッパーと呼ばれる機械に通します。
すると こんな感じ
粉砕されます。大きさは5mm角位でしょうか。乾燥した状態では、独特のカニ臭もあまりしません。
さて皆さん、何に使うかお分かりになりましたか?
これは
ソラマメの苗に、先ほどのカニ殻を撒いているところです(3/12)。
ということで、正解は「肥料」でした。カニ殻に期待されるのは、土壌改良材としての役割です。
かに殻のチ・カ・ラ
カニ殻には植物の生育に欠かせないといわれる、窒素・カリウム・リンがバランスよく含まれているそうです。カニ殻が3年くらいかけて微生物に分解されます。
農家としては
①収穫量が増える
②病害虫に強くなり、農薬の使用量を減らすことができる
③地力が回復し、連作しやすくなる
という効果に期待が寄せられています。
1週間後
早くも一回り大きくなりました(3/19)。
花が咲きました
灰紫色の花です。4月3日頃咲きました。
花が散ると
実がつきます。収穫はまだまだ先かな(4/11)。じっくり大きくなるのを待ちます。
かに殻リサイクルつづき
カニから始まる究極のリサイクル
どうですか!
この立派な実!大きくなりました(4/29)。
でも、農家さんに言わせるとまだ中の実が十分大きくなっていないとのこと。この後2週間後にようやく発収穫を迎えました
最終的に
12月中旬から3月下旬のカニ料理終了まで、集めたカニ殻は90Lサイズのバケツで77杯、6,930リットルにもなりました。
協力農家の
袖(そで)さん。農業歴は浅いのですが、「効果があるかどうかはやってみな分らん!でも、おもしろそう」とのことで協力して下さいました。
もう1軒の協力農家
林さんです(左側)。
林さんはトマトを中心に栽培されています。他には稲やブルーベリーも。
正倉院?
カニ殻は肥料を喜ぶのは農作物だけではありません。ネズミが食べにくるのです。そのため保管にはこのような高床式ネズミ返し付でないと、食べられてしまいます。
やられちゃいました
わかりづらいと思いますが、袋がネズミに食いちぎられています。
ちなみにこれはカニ殻で作ったぼかしです。
ぼかしとは
ぼかしは、カニ殻に米ヌカ・油カス・水を加え、1か月発酵させた有機物。カニ殻そのものが土壌改良的な役割なのに対し、直接作物に働きかける堆肥としての役割を担うもの。
カニ殻野菜は
朝食バイキングを中心に提供いたしております。ただ、時期によっては野菜がなかったりするため、提供のない日もありますので、悪しからずご了承願います。
これもカニパワー!?
写真は、カニを乾燥させたハウスの初夏の状況。どうですかこの伸びっぷり。これでも草刈りをしたあとなんですよ!!カニエキスが効いているのかも。
おかげさまで・・・
おかげ様でどうにか動き出したこの取り組み。野菜を食べたお客様から、おいしいというお客様の声をいただき、関係者一同ホットしています。
継続はチカラ
始まったばかりのこの活動をいかに継続させていくかが次の課題と思っています。この小さな動きが、大きな波になる日を夢見ています。今後も温かい目で、見守ってください。
かに殻肥料で育ったお米
新登場!おいしいコシヒカリ!休暇村では売店・Qパックでも販売しています。
休暇村越前三国の取り組み
エコ
休暇村越前三国では、「雄大な自然の中にある施設だからこそ、自然を大切にしたい」という思いから、地球にも人にもECOなホテルを目指していろいろな取組を行っています。
休暇村協会としても、グリーン購入ネットワークの「エコチャレンジホテル・旅館」に登録をしています。
エコキャンプ~ 800 for 1 ~への参加
ペットボトルのキャップを集めて恵まれない国の子供たちにワクチン接種を広める取組です。
ペットボトルを捨てる際、プラスチック、ペットボトル、キャップに分け、キャップをリサイクルして得た資金をワクチン接種に当てるという趣旨の取組です。
廃油リサイクル
天婦羅などの揚物で使った油を家畜の飼料にリサイクル業者に提供しています。