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2015.06.27

『水があふれて水が音たてゝしづか』

『水があふれて水が音たてゝしづか』
『水があふれて水が音たてゝしづか』
梅雨、まだまだ続いております。しっとりした山の緑を楽しみに、車で約90分ほどの所にある鳳来寺山まで足をのばしてきました。この鳳来寺山を開いたのは伝説の人物『利修仙人』。文武天皇が病気になった際に招かれて、鳳に乗って(!)簫を吹きながら都に行き、御病気を治したとか、3匹の鬼を使役していたとか、309歳まで生きていたとか、様々な言い伝えの残っている人です。その利修仙人の逸話の立て看板などを読みながら、山の緑や周囲の絶景、本堂や東照宮のお参りなどを楽しめるのが、鳳来寺山。ショートカットコース1周がおよそ3時間、その気になればふもとからの石段の上り下りをプラスしての5時間コースという、昔は修験者たちも歩んだ、歴史ある道のりが散策できます。そして上の画像は本堂の正面の休息所(?)にかけられていた、山頭火の詩。山頭火(旅の俳人・種田山頭火)が昭和14年に訪れた際に奉納した詩なのだそうです。 「霧雨のお山は濡れてのぼる  お山しづくする真実不虚」、 「水があふれて水が音たてゝしづか  山霧のふかくも苔の花」 「水音の千年万年ながるゝ」 「石だん一だん一だんの水の音」…などと、春雨にそぼ濡れる鳳来寺山を描写した素敵な文字が並んでいます。(この詩が読まれたのは4月なのではありますが、)梅雨のこの時期、この山頭火の句がぴったりの情景が山のあちこちに広がっていますので、2~3連泊の中日など、お時間の取れる際にこの緑の世界を味わいに、訪れてみてはいかがでしょうか。
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