那須御用邸は、当時皇太子殿下であった昭和天皇の御成婚後の御静養の場として大正15年に設置。天皇皇后両陛下など、皇室の御静養の場としてお使いになってきました。
豊かな自然が残る御用邸の森の動植物について、正確な記録を残し、その後の経年変化などを把握することが望ましいと上皇陛下のお考えを受けて、平成9年度~平成13年度の5か年にわたって、調査が行われました。結果、御用邸の森には多様な自然環境が残されており、ブナの自然林などが広がるほか、希少種をはじめ多くの動植物が生息・生育していることが確認されました。
その豊かな自然を維持しつつ、国民が自然に直接ふれあえる場として活用してはどうかとの上皇陛下のお考えを受け、上皇陛下御在位20年という節目に、御用邸用地のおよそ半分にあたる約560haが宮内庁から環境省へ移管。自然環境のモニタリング調査が行われつつ、フィールドセンターや歩道などの整備が進み、平成23年5月22日に日光国立公園「那須平成の森」として開園しました。
茶臼岳の南麓標高約800~1,100mにある平成の森は10月中旬~11月上旬に見頃を迎えます。
アクセス | ■車:休暇村より約10分 |
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