羽咋神社と羽咋七塚
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スタッフ名:和泉
皆さま、こんにちは!
今回は『羽咋』の地名の由来といわれる石衝別命(いわつくわけのみこと/磐衝別命)を祀っている羽咋神社に行ってきました!!
かつて垂仁天皇の御代、羽咋地方一帯には疫病が流行し、盗賊が横行、加えて滝崎の森に大毒鳥が出現して住民を苦しめました。
このため鎮圧の使として、皇子である石衝別命が派遣されます。
石衝別命が弓矢で射止め、連れてきていた三匹の犬が怪鳥の羽を喰い、大毒鳥を退治しました。この伝承から「羽を喰い」から「羽咋」に転じ、地名となったと言われています。
命が亡くなった後、墓を築いて埋葬し、その恩徳を子孫に伝えるため神霊を社に祀ったのが羽咋神社の起源と伝えられています。
羽咋神社の脇には万病に効くという名水 御陵山の水が湧き出ています。水汲み場は誰でも利用することができます。
コップが置いてあったので一口飲んでみました。・・・・美味しい・・・!柔らかいというか少し甘いような・・・。水ってこんな美味しいのか・・・と感激しました笑
石衝別命の命日である9月25日には旧別当寺の本念寺で報恩講が営まれ、また、相撲好きであったという命を偲んで、唐戸山では古くから神事相撲が行われており、毎年賑わいます。
また、9月中旬には川渡し神事がおこなわれます。
祇園囃子や獅子舞が華を添えるなか、長者川を御輿(みこし)が渡ります。
石衝別命(いわつくわけのみこと)が、八幡神社に祀られていた磐衝別命の妃・三足比咩(みたらしひめ)に会いに通われたとも伝えられる、ロマンティックな祭です。
松明(たいまつ)により川面に浮き上がる船影が幻想的です。
羽咋神社を調べてみると石衝別命の墓と伝わる社殿背後の大塚古墳に加えて、周辺に分布する大谷塚・水犬塚・宝塚・姫塚・剣塚・痛子塚と、磐衝別命や怪鳥を退治した三匹の犬、磐衝別命の宝物などを祭った羽咋七塚と呼ばれる塚があるとの事。羽咋の神話と共に大切にされているとのことだったのでせっかくなので巡ってまいりました。
まずは大塚。
羽咋神社の社殿背後にあり磐衝別命のお墓と伝わる、前方後円墳だそうですが境内は立入禁止となっている為、残念ながら全貌はわかりません。陵墓参考地に指定されており、御陵山とも呼ばれます。
大谷塚
磐衝別命の御子・石城別王(いわきわけのおう)のお墓。大谷塚という名称は、本念寺の墓所が近くにあるため名付けられました。大塚と同じく、陵墓参考地に指定されています。
水犬塚
磐衝別命とともに怪鳥を倒した3匹の犬・「白」、「黒」、「斑」のお墓と言われています。薬師如来を祀る少名彦名社になっているので、別名・薬師塚とも呼ばれます。
宝塚
磐衝別命が亡くなったとき、遺品が埋められた場所と伝えられています。通り沿いの狭い路地の先にあり少しわかりにくいです。実際私も迷いました笑
剣塚
磐衝別命の剣が埋められたと伝えられています。古くは「八幡の森」という神聖な場所で、20mほど西側には「八幡神社」が今でも残されています。
姫塚
磐衝別命の妻・三足比咩命(みたらしひめのみこと)のお墓と言われています。本来はこの場所よりも東にありましたが、七尾線開通工事の際に移転されました。
痛子塚
磐衝別命の妻・三足比咩命が病気で亡くなったとき、その悲しみのあまり亡くなった王女のお墓と言われています。姫塚同様に移転されて現在の場所に至っています。
羽咋の神話に触れることができ、とても面白かったです♪
皆さんも当館に来られたらぜひ、羽咋神社にご参拝と羽咋七塚を巡ってみて下さい!!