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2022.02.22
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スタッフ:髙木
こんにちは。
今回、ご紹介するのは、崖観音で知られる寺、普門院 船形山 「大福寺」です。
この観音堂の本尊は、十一面観世音菩薩で船形山の崖の中腹にある祠に刻まれています。
この本尊は、養老元年(717年)に行基(668~749年)が東国行脚の折に神人の霊を受け、
地元漁民の海上安全と豊漁を祈願して、山の岩肌の自然石に十一面観世音菩薩を彫刻したと
言われています。
その後、慈覚大師(794~863年)が当地に来錫した折に堂宇が創建されたとされてます。



江戸時代になり承応2年(1653年)2月に観音堂が火災にあい、朱印・什宝・伝記等すべて失いました。
正徳5年(1715年)には観音堂が再建され、朱印も復旧されましたが、明治43年の大豪雨により土砂崩れにあい本堂・庭園とも倒壊してしまいました。
さらに大正12年の大震災で観音堂、本堂が倒壊し、御堂は大正14年に、本堂は昭和元年に建てられました。その後、海風などの影響も大きく経年劣化による観音堂大改修を、1年半かけ行い、平成28年7月に無事完成し現在に至っています。




入り口にある本堂の前では、大きなソテツの木と延命地蔵尊様が迎えてくれます。

登り切ったら、何かご利益がありそうな109段の階段です。

お不動様にお参りして、観音堂へ進みます。

観音堂に到着!?天気に恵まれると…

眼下に館山市内と広大な館山湾が清々しく気持ち良い景色が広がります。






観音堂の十一面観世音菩薩は、船形山の崖面中段に、石龕(せきがん:石の厨子)をつくって像容を浮彫りにした磨崖仏(まがいぶつ)が祀ってあります。
急峻な崖や山の斜面にへばりつくように建てられた寺社建築を「懸造り(かけづくり)」
または懸崖造り、崖造りといいます。
断崖絶壁や洞窟、巨岩の上など、危険ともいえる場所に建てられたこのような建築物は、
日本独特の建築芸術と言われており、日本全国に300ヶ所以上も存在しているようです。
一番有名なのは、「清水寺」ですが、崖にへばりつくところで類似しているのは
鳥取県の「三徳山三佛寺」で、個人的にすごくいきたいお寺の一つです。
余談ですが、「三徳山三佛寺」のキャッチフレーズは「日本一危険な国宝」です。
興味のある方は、ググってください(笑)
話を戻しますが、関東圏ですと、まだまだ、京都も鳥取も難しいのが現状ですので
車で2~3時間圏内の南房総で「懸造り(かけづくり)」を見に足を運んでみては如何でしょうか。










火の入った食物をとらず、木の実や果実のみを食して、肉類、米穀、野菜を常用しない修行。
この木喰戒で修行する僧侶(そうりょ)を木喰(木食)上人(しょうにん)といい、
あまたいるなかでとくに有名なのは桃山時代の高野山(こうやさん)の僧で、
豊臣(とよとみ)秀吉とも親交のあった木食応其(おうご)、木彫りの仏像の制作で
知られる木喰五行明満(ごぎょうみょうまん)(1718―1810)、木喰但唱(たんしょう)
(17世紀後半に活躍)などだそうです。
こちらの大福寺にも訪れた際、一木造の仏像を刻んで奉納されたとか。

参道入口の左に記念碑があります。

木喰が奉納した木造の仏像


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