旅行記
2022.06.28
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スタッフ:吉田


今回紹介するスポットは岩手県陸前高田市にある「奇跡の一本松」です。
皆様も2011年3月11日の東日本大震災後のテレビや新聞の報道で一度は目にしたことのあるかと思います。
「奇跡の一本松」は陸前高田市気仙町にあった防潮林、高田松原の内の一本です。
高田松原はかつて気仙町の砂浜約2kmの間に7万本を超える松のある防潮林でした。
江戸時代の17世紀から植栽され始め、日本百景にも選出され、陸中海岸国立公園(当時)の指定地域でもありました。
しかし東日本大震災では10mを超える大津波に呑み込まれ、この奇跡の一本松を除くほぼ全ての松が薙ぎ倒され壊滅しました。


その中で残った松のうちの一つで、最も立派だったのが「奇跡の一本松」と呼ばれ、今なおモニュメントとして保存されているこの松です。
この「奇跡の一本松」は樹齢173年(2012年に枯死)で高さ27.7m、胸高直径87cmのアイグロマツという品種の松です。
この一本松は海側に陸前高田ユースホステル(現在震災遺構として保存中)があったことでこの建物が津波の直撃を防いだ形となり倒れることなく立ち続けました。
しかし塩分や化学物質の染み込んだ土壌や漂流物による幹の傷、昆虫などの食害により多くの人の蘇生活動も虚しく2012年5月に枯死してしまいました。
しかしこの一本松は震災からの復興への希望の象徴として心棒を入れて補強し、松葉を複製したものに付け替えるなどの保存作業を行い現在ではモニュメントとして保存されています。

周りには津波により枯死し、地盤沈下により気仙川のと広田湾の汽水域に埋もれた松の根株が残されており、多くの松があった高田松原を思い起こさせます。

現在では新たな防潮林として松の苗木が植栽されており、この先何年後、何十年後にはこの苗木が成長し、新しい”高田松原“としてまた多くの人々で賑わっていることでしょう。
皆様も是非陸前高田の震災復興の希望「奇跡の一本松」を目に焼き付けてみてはいかがでしょうか。
きっとその光景は心に強く刻まれ、当時の記憶が蘇り、今後の防災の意識もより一層高まるはずです。
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