グルメ
2024.09.30
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スタッフ:神田

かつて江戸と京の都を結んだ東海道には、五十三の宿場が存在しました。
往来する旅人や大名たちに食事や寝所を供し、休憩所としてなくてはならない役割を果たしてきました。
提供される食事には各々の宿場の事情が反映され、特色ある料理が生まれました。
中には旅人たちの間で人気となり、全国に名をはせた名物料理がございます。
このシリーズでは、静岡県の東海道にまつわる名物グルメをご紹介してまいります。

江戸と京都を結ぶ東海道の宿場のうち、静岡県内には、蒲原・由比・興津・江尻・府中・丸子の6つの宿場町が存在しています。
今回ご紹介するのは江戸から数えて20番目の宿場、丸子宿。
現在は静岡県静岡市の駿河区にあります。


良質な山芋の産地である丸子では、とろろ汁が供され名物となりました。
十返舎一九の東海道中膝栗毛に書かれ、歌川広重の浮世絵に描かれ、松尾芭蕉の俳句にも詠まれるほど江戸時代から有名だったようです。
写真の「丁子屋」さんは江戸から続くたいへん歴史あるお店ですが、残念ながら私が訪れた木曜日は定休日でした。


丁子屋さんのすぐお隣にあるのが「一松園」。
こちらも半世紀の歴史を持つお店です。


店内は落ち着いた和の雰囲気です。
お座敷になりますが、高座椅子も用意されているのでご安心ください。

平日でしたので、10分もしないうちに料理が運ばれてきました。
私が頼んだのは基本のとろろ汁・麦飯・赤だしに刺身を追加したセットです。

丸子地区は良質な山芋の産地と知られてきました。
自然薯をすり下ろしたとろろ汁は、スーパー等で広く出回っている長芋や大和芋のそれと比べ、香りや粘りが強いのが特徴です。
昔から滋養強壮用として珍重されおり、軍徳川家康が健康食として「とろろ飯」を好んで食したというほどです。
現在は市場への流通量が限られ、高価なものになっています。

少なめによそった麦飯にたっぷりととろろ汁をかけ、小口ネギを散らして食べるのがお店の方オススメの食べ方です。
滋味に富むとろろと麦飯との相性は抜群で、どんどん箸が進みます。

お刺身もまた絶品でした。
とろろ汁だけでなく、お刺身も追加されることをお勧め致します。

今回は静岡市の丸子宿名物「とろろ汁」のご紹介でした。
静岡・名古屋方面からお越しのお客様は、ぜひお帰りの際は“寄り道グルメ”を楽しんでみてください。
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