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2025.06.28

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当館から最も近い旧国道&廃道! 完結編 旧旧道散策

スタッフ:中村

過去3回にわたって当館から最も近い旧国道と廃道である「大狗子隧道」、「小狗子隧道」、それよりもはるか昔にこの区間を行き来するルートであった「大狗子峠、小狗子峠」のご紹介をいたしました。
 
 
今回はその完結編として、熊野古道が使われていた時代と、2つの隧道完成の間の時代にこの区間を行き来するルートであった峠道(以下、旧旧道とする)のご紹介をいたします。
 
 
当初は、前回の熊野古道を紹介してこのシリーズは終わりにする予定でしたが、熊野古道を歩いていてふと、「熊野古道と隧道完成の間の時代はどうやってここを行き来していたのだろう」という疑問を持ち、この区間の地図を見たところ、意外にもあっさりと旧旧道らしき道を見つけることができたので、紹介する流れになりました。
 
 
これに関しては観光要素が何もないので、完全に私の趣味の話になってしまいますが、ぜひ最後までご覧いただけたらなと思います。

旧旧道大狗子峠

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現道と旧旧道が分岐するのは、大狗子隧道へ向かう旧道との分岐点でもあった狗子ノ川交差点となります。

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勝浦側から見て、交差点を右折すると旧道の大狗子隧道で、左折すると旧旧道となります。
 
 
この一つの交差点で現道と旧道と旧旧道の3つが分かれていることになります。

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交差点を曲がった先はいきなり山へ入っていく形になります。
 
 
この道を進んだ先には比較的大きめの集落があるため、車の行き来は時々あります。

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交差点から歩くこと約2分、不自然に広がる道幅とそれに付いていく形で曲がるガードレール。
 
 
明らかに橋を架け替えたのがわかる場所に着きました。

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横から見ると、何とか草に覆われながらも残っていました。
 
 
いつからあるのかわかりませんが、旧旧道時代に使われていたのかもしれません。

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新しい橋は平成22年(2010年)竣工となっており、古い橋はたった15年であれほど草に覆われたことになります。

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橋の反対側に来ました。
 
 
この橋には2.0トンの制限があったみたいです。

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橋を渡った先で、集落へ向かう道と旧旧道が分かれていますが、古い橋からはまっすぐ行けていた旧旧道が、橋の架け替え後は鋭角で曲がる形になっており、峠越えより集落への移動需要が多くなったことがここから感じられます。

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現道へ戻る道との分岐を超えるといよいよ本格的な峠の区間へと入ります。
 
 
この道の荒れ具合からしてここを通る車はほとんどいなさそうです。
 
 
ちなみに私は現在の道路状況がわからなかったので車では行かず、歩いて旧旧道を散策しています。

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登り始めて数分で、徒歩で来て良かったと思えるような道幅と道路状態になりました。

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轍があるので軽自動車なら通ることができるのかもしれませんが、折れた木や落石が大量に転がっているので安全に進める道ではありません。

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途中森が開ける場所があり、そこから真下にある現道と海の近くにある旧道が見えていました。
 
 
立派な現道と、十分立派な旧道があるのに、作業を除いて旧旧道を通る必要性が全くありませんね。

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写真に収めることはできませんでしたが、道路上にサルが何匹かいました。
 
 
やはりこういう道を歩くときは野生動物に注意する必要があります。

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登り始めて約7分、見覚えのある場所に出ました。
 
 
前回歩いた熊野古道大狗子峠です!
 
 
熊野古道と交差していたあの道は、旧旧道でした。

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熊野古道は左の急な坂を登っていきますが、旧旧道は右の緩やかな坂を登っていきます。

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少し進むと軍馬武士號之碑がありました。

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そのすぐ近くにはかなり古そうな石垣が残っていました。
 
 
そして、この辺りが最も海に近づく場所になっており、下から波の音が聞こえていました。

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現道と分かれて約20分で、切通しが見えてきました。

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実際には名前はついていませんが、旧旧道の大狗子峠(仮)を越えて、ここからは下っていきます。

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峠を越えて少し進むと急な左カーブと竹林が見えてきます。

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カーブを抜けて少し進むと熊野古道と再度合流し、ここから少しの区間重複します。

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重複が終わり熊野古道は斜面を下っていきます。
 
 
前回私はここを登ってきましたが、逆から見ると獣道にしか見えませんね。

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現道の大狗子トンネルの上を通った先で森が開け始めました。
 
 
一番奥にある海に突き出た半島が、当館がある宇久井半島です。

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小狗子峠のある小高い山とそこを突き抜ける現道の小狗子トンネルが見えています。
 
 
この後あそこを登っていくことになります。

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今歩いてきた大狗子峠のある小高い山です。
 
 
峠の標高は約50メートルと低いため軽々越えることができました。

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民家が建ち並ぶ場所までやってきました。
 
 
この分岐を右に進むと現道に繋がっています。
 
 
前々回のブログで、旧道の大狗子隧道と、小狗子隧道の拡幅された時期に約16年のズレがあると紹介しました。
 
 
つまり、この約16年の間は旧道の大狗子隧道と、旧旧道の小狗子峠を使っていたことになります。

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この現道に向かう道を進んだ先が、ちょうど大狗子隧道のある旧道との分岐点に繋がっていることから、まさにこの道が旧道と旧旧道を結んでいた道であると推測できます。

旧旧道小狗子峠

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旧旧道へ戻り、ここからは小狗子峠越えの区間になります。
 
 
始めの方はまだ民家もあるため、狭いものの比較的通りやすい道が続いています。

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最後の民家を越えた途端急に道路状態は悪くなり、使用感の少ない山道へと変貌しました。

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紀勢本線を走る特急南紀号が、木の隙間から見えました。

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旧旧道の小狗子峠を登り始めて約10分でまた見覚えのある場所に出ました。
 
 
ここで前回歩いた熊野古道小狗子峠と交差します。

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そこから約4分で切通しが見えてきました。
 
 
こちらも名前は付いていませんが、旧旧道の小狗子峠(仮)を抜けてここから下っていきます。

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峠を越えるとすぐに鉄塔が見えてきました。

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小狗子トンネルの上に見えていたあの鉄塔の辺りに今いることになります。

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その先は特に荒れた道になっており、落石や倒木があちこちで見られます。
 
 
ここまでひどいと軽自動車でも通るのが難しそうですね。

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この辺りから右側が竹藪になり、「熊野古道周辺です」という看板もありました。

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薄暗い道を少し進むと急に日が差し込む空間が見えてきました。

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峠を越えて約8分で熊野古道小狗子峠の入り口に到着です。
 
 
旧旧道の小狗子峠は標高が50メートルもなく低いため軽々越えることができました。
 
 
ちなみに熊野古道の小狗子峠は標高が10メートル以上高い約60メートルになります。

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熊野古道はその先ニュータウン勝浦へ続く道を右折し、次の交差点を左折して宇久井駅へ向かっていますが、旧旧道の本来の道筋はまっすぐ続いていました。
 
 
現在も道はあるものの、ニュータウン建設時にこの辺りは大きく改変されており、当時の面影は残っていません。
 
 
 
 
ということで、旧旧道の散策はこれにて終了です!

まとめ

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今回散策したのは旧旧道ということもあり、道路状態がどのようになっているのか不安でしたが、何とか今でも軽自動車なら通れるくらいの維持はされていました。
 
 
峠の区間が短いのと、両側が他の道路に繋がり途中民家も少し見られるのが、今でも峠道が残っている要因として大きいと思います。
 
 
車両の大型化や交通量の増加が進んでいる今では、こんな道がメインルートだったとは全く想像もつきませんが、熊野街道として、当時は宇久井村やその先の新宮と、那智村や勝浦町との行き来でたくさんの人や車が通っていたと思われます。

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4回にわたって国道42号の旧道と廃道、旧旧道とその区間を通る熊野古道を紹介してきましたが、国道42号や他の紀伊半島の国道には旧道や廃道、廃隧道などが大量にあるので、機会があればそちらも紹介したいと思います。

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