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2019.05.26

ユカミドリ

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スタッフ名:鎌尾

先日の休日、盛岡市の「南昌荘」(なんしょうそう)に立ち寄る機会がありました。

「南昌荘」は盛岡出身の実業家・瀬川安五郎が明治期に建てた邸宅で、国登録記念物、盛岡市保護庭園・重要景観建造物に指定されているようです。
たまたま着いた時間が開館直後で、見学客は私1人だけのようでした。
中に入ると和装の女性が”この奥の板の間が今一番綺麗なんですよ。外の緑が床に映えて、床が一面緑になっているんです。南昌荘名物の「ユカミドリ」と言うんですよ。”と板の間の方へ促してくれました。
しばらくボーっと佇んでいたのですが、他のお客様がみえた気配がしたので、邪魔になってはいけないと思い、他の部屋へ移動しました。
途中の縁側に柔らかな光が差し込んで、爽やかな風が行き来していました。
縁側に面した床窓の一部が開放してあり、係の女性が”ご自分の靴をお持ちになってお庭に出ることもできますよ。”と教えてくれたので、玄関に靴を取りに戻り縁側からお庭に出てみました。

お庭に面したピカピカに磨かれた波板ガラスにも緑が映り込んでいました。
庭の奥には池があり鯉が泳いでいました。
藤棚には咲き始めの藤の花が下がって風に揺れていました。
池の傍には立派な松の木が立ち、良く見ると庭木職人が二人、脚立に上って剪定しておられました。
画像1
ちなみにこの「南昌荘」、2007年のNHK連続テレビ小説「どんどはれ」の旅館のモデルになったり、2017年公開の映画「3月のライオン」で神木隆之介さん演じる主人公が名人役の加瀬亮さんと対局するシーンで使われたりしています。

ここではよく様々な催し物も開催されているのですが、この日はちょうど端境期で、何もない板の間を全面見ることができ幸運でした。

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