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2021.03.01

宮古の桜の物語

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スタッフ名:木村

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皆様こんにちは!

今日から3月! 
本日は、いよいよ春が来た!と思わせてくれるようなぽかぽか日和となっております^^

先日、桜の開花予報が発表されましたが、宮古市に桜にまつわる昔話がございますので、ご紹介いたします。



江戸末期、花街として賑わっていた鍬ヶ崎に「高島屋」という廓があり、そこに「利世」というし美しい遊女がいました。
利世は江戸から三陸の俵物を仕入れにくる若い御用商人と恋仲になり、二人とも年に1、2回の再会を心待ちにしていました。
しかし、利世は胸の病を患ってしまい郷里である樫内村(現在田老地区)古田の家に戻り静養しましたが、治療の甲斐なく19歳(18歳または21歳という説もあります)という若さで生涯を終えてしまいます。
翌年俵物を仕入れるため鍬ヶ崎に立ち寄った若者は利世の待っている「高島屋」へ登楼しました。
すると「利世は病のため実家の樫内村へ戻っている」と聞かされ、若者は馬を走らせて樫内へ向かいました。
しかし利世の家もわからない若者は樫内村で途方に暮れてしまいます。そんな時、若者の馬が桜の木の下で一歩も動かなくなってしまいました。困った若者は村の老女に利世のことを尋ねると「利世は私の娘で去年亡くなった。墓はその桜の木の下にある」と教えられました。
若者は愛しい利世を想い桜の木の下で泣きくずれました。
その後村人たちは利世の愛が馬の足を止めたのではないかと語り継ぎ、以来桜は「駒止桜」と呼ばれるようになりました。

この桜は「カスミザクラ」という種類の桜です。
この桜は旧田老町の文化財に指定され、残念ながら三陸フェーン大火の熱により枯れてしまいましたが、残った幹から再び育ち、現在も山中に3基の庚申供養塔と並んで春にはひっそりと花をつけています。

車で近くまで見に行くことはできますが、人知れず花を咲かせるためなかなか満開を見ることができない幻の桜です。


おりせ可愛や 駒止桜
   咲いてあなたの 駒止める
     ハアー ヨイトコラサ 駒止める  - 陸中小唄 田老の巻 三番 
 

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