彗星が見ごろを迎えました!
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スタッフ名:佐藤
皆様こんにちは!
いつも休暇村大久野島のブログをご覧いただきありがとうございます。
2023年1月に中国の紫金山天文台で発見された「紫金山・アトラス彗星」をご存知でしょうか?
この彗星は発見当初、とても明るい彗星となることが期待されていました。その後、彗星の状況は変化し、当初の期待のようには明るくならないものの、暗い空であれば肉眼でかすかな姿を観察できる明るさになるようです。
ここで彗星について簡単に説明させていただきます。
彗星は、氷(水、一酸化炭素、二酸化炭素などが凍ったもの)とダスト(ちり)が混じった天体です。彗星が太陽に近づき、太陽の熱によって氷がガスになるときに、ガス自体やダストが彗星から放出されます。このような一連の現象を彗星活動と言います。一般的に太陽に近づくほど彗星活動は活発になり、明るくなります。
彗星は放物線に近い軌道を描いています。紫金山・アトラス彗星はオールトの雲(太陽系の外側・太陽から数万天文単位付近をぐるりと大きく球殻状に取り囲む氷微惑星の集まり)から来た彗星だと考えられます。紫金山・アトラス彗星は惑星などの引力の影響を受け、ゆくゆくは太陽系の外に出て行き、二度と戻らないと推測されます。
この機会を逃したら二度と見れない、紫金山・アトラス彗星が見ごろを迎えたのでご紹介いたします。
10月16日から10月20日頃
この時期に彗星が現れるのは夕方の西の低い空になります。
明るさもまずまずで、彗星が最も観察しやすくなる時期だと予想されます。
地球から離れるため明るさは若干暗くなります。空の暗い場所であれば、かすかではありますが肉眼でぼんやりとした姿が見えることが期待されます。双眼鏡や望遠鏡を使うと、肉眼より観察しやすくなります。
10月21日から10月31日頃
この時期の彗星は夕方の空でやや高くなり、低空のもやなどの影響をうけにくくなります。ただし、彗星自体は太陽からも地球からも遠ざかることで、明るさは暗くなり、暗い空であっても肉眼で観察するのは少しずつ難しくなります。双眼鏡や望遠鏡では、引き続き観察することができそうです。
大久野島ではひょっこり展望台が一番標高が高いので観測に適しています。
彗星が見られる時期はある程度長いので、ぜひお時間あるときに彗星を探してみてください。
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