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2026.05.20
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スタッフ:渡邊

網張温泉に泊まりにいらっしゃるお客様の中には、「星空を観に来た」や「季節の山野草を見に来た」みたいに”自然”を求めていらっしゃる方も多いかと思います。
その中でも「雲海を見に来た」という方も多く耳にしますが、星空や山野草と違い「雲海」はその時の気象条件によって見られるかが大きく左右される自然現象の一つです。
ただ条件が合えば見られる現象なので、今回は「雲海」の見られる条件について少しご紹介いたします。

そもそも雲海が発生する”しくみ”を知らねば、出会える確率もまず上がりません。
そこでまず雲海のでき方についてですが、大きく分けて4段階に分けられます。
| 1.放射冷却などによる地表付 近の気温低下 | 「放射冷却」は主に晴れの日の夜に起きる現象で、日中太陽の光で暖められた地表の熱が夜上空へと逃げることで気温が低下します。 |
|---|---|
| 2.地表付近の水蒸気を含んだ空気が冷える | 主に 1.によって、水蒸気を含んだ空気が冷やされます。 |
| 3.風が無く上記の空気が溜まる | 盆地のような地形だと空気が溜まり易くなります。 |
| 4.「雲海」の発生 | 空気中の水分が飽和状態を通り越すことで霧が発生します。この霧がいわゆる「雲海」です。 |

また上記の段階を踏むには5つの条件があります。
| 1.季節 | 例外的な場合もありますが、一般的に春と秋に見られることが実は多いそうです。 |
|---|---|
| 2.時間帯 | これも例外がありますが、ほとんどが夜明け前~早朝とされています。 |
| 3.気象 | 湿度が高い・地表付近の気温が低い・無風状態・快晴などがあげられます。 |
| 4.気温 | 前夜と次の日の早朝の気温に差がある。 |
| 5.場所 | 山間部や盆地だと空気が溜まり易い。 |

・・・っと、ずらずら講座のように長文になってしまいましたが、正直これら全ての条件が当てはまらなくても見られることがあります。
次はその一例についてご紹介いたします。
ある日、全国的に大気の状態が不安定になり、各地で大雨が降りました。
網張温泉がある雫石町もその一つでした。

12:00
この時間雫石町周辺は晴れていましたが、岩手県沿岸では既に警報級の大雨が降っており、
その正体である「積乱雲」を撮影できました。

17:00~
落雷と共に大雨が降り始めました。昼頃確認できた盛岡市街は雲ではなく大雨により隠れてしまっています。

18:20~
ここで今回の主役「雲海」が現れました。

18:40~
ほんの20分ほどで雲海が上がってきました。
霧なので周りの景色も全て隠れてしまいます。

19:00~
雨もすっかり止み、薄くかかる雲に夕焼けが映え、
雲海とのコントラストがとても綺麗でした。
今回雲海が発生したのは、いくつかの条件と雲海のできる段階を満たしていたからと推測されました。
1.日中晴れていたために、地表付近の気温が上昇していた。
→雨が降り、気温が下がったために気温差が生じました。
2.雨による湿度の上昇と水蒸気を含んだ空気の温度低下
→今回は大雨により、地表付近の気温が冷やされたと考えられました。
3.大雨により水蒸気が飽和状態を越し、霧が発生。
→雲海ができたと考えられます。
私個人としては登山が趣味なため、今までに多くの雲海を見てきました(因みに各地の雲海の写真は、私が趣味で撮ったものです)。しかし登山をしなくても今回の例のようにちょっとした条件でも雲海が見られるのが、ここ網張温泉です。
網張温泉でもやはり朝早い時間帯で多く見られますので、お泊りの際はぜひチェックしてみてください!

天候に恵まれると辺り一面を雲海が覆い、雲の合間からは朝日が差し込む。
そんな景色を存分に堪能しながらゆったりと滞在できる和洋室が誕生します。
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