星空タイムズ:季節ごとに変わる星座や宇宙のお話をお届け!
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スタッフ名:休暇村館山星のソムリエ髙木
こんにちわ(*´▽`*)
見上げる夜空は、静寂に包まれた無色透明な「虚無」の世界に見えるかもしれません。
しかし、最新の科学や宇宙飛行士たちの証言を紐解くと、宇宙は意外にも個性的で、
食欲をそそる(あるいは鼻をつまむような)「香り」に満ちていることが分かってきました。
船外活動を終えた宇宙服から漂う香ばしいステーキの匂い、
銀河の中心に広がる甘酸っぱいラズベリーの芳香、そして月面に潜む火薬の刺激臭……。
今回は、私たちが普段「映像」でしか捉えることのできない宇宙を、
視覚ではなく「鼻」や「舌」の感覚で旅してみましょう。知れば知るほど、
遠い銀河がキッチンやバーのように身近に感じられるはずです。
宇宙の「キッチン」に漂う意外な芳香
船外活動から戻った宇宙服は「ステーキ」の匂い?
宇宙ステーション(ISS)の外で作業を終えた宇宙飛行士がハッチを閉め、
空気が戻った瞬間、彼らが口を揃えて言う言葉があります。「何か、焼けたような匂いがする」。
それは「焼きたてのステーキ」や「熱した金属」、「溶接の火花」のような、
香ばしくも刺激的な匂いだといいます。これは、宇宙空間に漂う
「多環芳香族炭化水素(PAH)」という物質が宇宙服に付着し、
船内の酸素と反応することで生まれる匂いだと考えられています。
宇宙は意外と、ワイルドなBBQ会場のような香りに満ちているのかもしれません。
銀河の中心は「ラズベリーとラム酒」の味
私たちの天の川銀河の中心、巨大なガス雲が広がる「いて座B2」領域。
ここを電波望遠鏡で分析したところ、驚くべき分子が大量に発見されました。
それは「ギ酸エチル」。 この物質、地球上では「ラズベリー」の甘酸っぱい香りの
主成分であり、さらには「ラム酒」特有の芳醇な香りの正体でもあるのです。
銀河の心臓部は、フルーツカクテルのような華やかな香りに
包まれている……そう想像するだけで、宇宙がぐっと身近に感じられませんか?
月の砂は「使い古した火薬」の匂い
アポロ計画で月面に降り立った飛行士たちは、船内に持ち込んだ月の砂(レゴリス)から、
「撃ち終わった後の火薬」のような焦げ臭い匂いがしたと報告しています。
月には大気がないため、太陽風の粒子が長年岩石に突き刺さり、
化学的に不安定な状態になっています。それが船内の酸素に触れて「燃焼」に
近い反応を起こした結果、戦場のような匂いが立ち込めたのです。
静寂の月面は、実は刺激的な香りに満ちているのです。
宇宙の雑学・面白エピソード
宇宙で一番「クサイ」場所
2014年、彗星探査機ロゼッタが「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星」に接近した際、
放出されるガスを分析しました。その結果は……「腐った卵(硫化水素)」と
「馬の尿(アンモニア)」、そして「ホルムアルデヒド」を混ぜたような
、鼻をつく猛烈な悪臭でした。 キラキラと輝く彗星の正体は、
実は宇宙を漂う「巨大な臭い玉」だったのです。
無重力では「味が薄くなる」?
宇宙に行くと、体内の水分が上半身に移動する「流体シフト」が起き
、顔がむくんで鼻詰まりのような状態になります。
そのため、宇宙飛行士は味覚が鈍りやすく、地上では平気な料理も
「味がしない」と感じることが多いそうです。
そのため、ISSの食事ではタバスコやわさびなどの強い刺激物が大人気。
宇宙のグルメ生活は、スパイスとの戦いでもあるのです。
五感で感じる宇宙のリアリティ
私たちは宇宙を「映像」として捉えがちですが、そこには確かに、
物質としての「手触り」や「匂い」が存在します。 ラズベリーの香りがする銀河の中心、
焦げたステーキのような宇宙空間、そして火薬の匂いがする月面。
これらはすべて、宇宙が決して空っぽの虚無ではなく、
複雑な化学反応が繰り返されている「生きた実験室」であることを物語っています。
次に夜空を見上げるときは、目だけでなく、鼻や舌の感覚も想像してみてください。
遥か彼方の星影に、甘いラム酒の香りを感じることができたら、
あなたはもう立派な「宇宙通」です。
次回の星空タイムズは、銀河衝突の「静かなる衝撃」