【南房総神社寺院を巡る】 「安房高野山妙音院」
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スタッフ名:髙木
安房高野山八十八箇所霊場
こんにちは。
今回は、館山市から車で15分程にある、安房高野山妙音院をご紹介致します。
妙音院は鎌倉法院・貞暁の開基と伝えられ、安房国開山400年以上の歴史がります。
鎌倉期に源頼朝公第三男、鎌倉法院・貞暁(じょうきょう)が紀州高野山、
一心院谷にご開基され, 天正七年(1579)大名里見義頼公の発願により、
高野山別院・里見家の祈願寺として安房国へ開山、里見氏より破格の寺領161石を
与えられ保護されておりました。ちなみに、里見氏全盛期の勢力範囲は、
安房全域・上総・下総と推定すると約50万石もあったそうです。
江戸時代は徳川家の祈願寺として保護されました。
現在も徳川家より奉納されたと云う大般若経典六百巻が寺宝として伝わっています。
その後は、明治の時代まで聖方(高野聖)の寺院として活動していたそうです。
大正12年の関東大震災にて本堂、薬師堂が倒壊しましたが檀信徒の協力のお陰で
すぐに桜の名所として親しまれる寺に復興されましたが、太平洋戦争東京大空襲の
でも被害にあい、現在に至ります。
老尼僧が来て安房高野山八十八ヶ所霊場の開基!?
明治28年(1895)、上総国の前羽覺忍師と云う老尼僧が来山され
「私は弘法大師を信心し、 四国八十八ヶ所霊場を遠くの地でも礼拝できる場を作りたいと
願い全国を廻っています。 夢で安房に霊山があるとのお告げを受け、来てみると夢で
見た場所にそっくりだったのです。 どうぞここに霊場を…。」と当山住職に懇願し、
一山全体に四国霊場を遷した「安房高野山八十八ヶ所霊場」が開基さたそうです。
石工作りの大師尊象が一体一体名工の手を借り、 高野山住職の開眼法要を受けて、
約二年の歳月をかけてご奉納されました。この中には、彫仏師初代後藤利兵衛義光や
楠見の石工俵光石の作品もあり、 境内には古い石灯篭の磁石や宝篋印塔の一部があります。
参道は、歴史を物語るかのように、苔が生い茂っていて、ジブリ感が凄いです。
知恵と財宝のほとけさま!?
本堂には如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)様が鎮座してます。
また、参拝させて頂いて日も突然の訪問にも関わらず、お堂を開放して頂いて
拝見することが出来ました。
如意融通の仏といわれ、一心に祈り信仰すれば如意(意のままに)願いを
かなえてくださる仏様だそうです。知恵と財宝をもたらす如意宝珠と煩悩を
打ち砕く法輪を持つ六本の手を持つ思いやりと優しさの観音様。
大いな悩みを抱えたときに、迷ったときに、女性の守り本尊如意輪観音様へ
お参りするとよいそうです。
空爆にも耐えた鐘楼堂
太平洋戦争東京大空襲は、この館山の地にも焼夷弾が投下され、当時、米軍の落とした一発が
妙音寺に被害をもたらしました。本堂、庫裡、諸堂や桜など焼失し、唯一焼け残ったのが現鐘楼堂、山門だったそうです。 現在もなお焼け焦げた鐘楼堂が、その当時の様子を物語っています。
自然感じながら落ち着けるお寺
境内は、野鳥のさえずりが耳にやさしく、爽やかな風が頬に心地よく
心が「スーッ」と落ち着く雰囲気があります。
また、こちらのお寺は、「写経体験」「お遍路体験」「塗香作り体験」と
体験できる内容も豊富ですので、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
年に一度の「火渡り」修行体験!?
毎年5月の第4日曜日午後1時半より、人形供養と柴燈大護摩供・火渡りが行われます。
火渡りは、火(仏の知恵の火)の上を歩くことによって、煩悩を焼き尽くし、
自身再生を意味するそうです。またこの火渡り修行では誰でも無料に体験することができ、
体験された方には火渡りの時にしかもらえないお札を貰う事ができます!
今年は、2022年5月22日13:30から開催されます。
安房高野山 妙音院公式ホームページ
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