秋も深まり過ごしやすくなりましたね。
「芸術の秋」を求めて香川県漆芸研究所/香川県文化会館を訪れてきました。
文化会館と名が付くと、なかなか入りにくい施設かなぁと思っていましたが、入館無料で
気兼ねなく入れました。
香川県漆芸研究所も併設されており、1階ロビーにて企画展を開催しています。
香川県漆芸研究所は、香川県の伝統漆芸や人間国宝の技法を受け継ぐ人材育成を目指した
施設です。研修生の実習風景も見学することもできます。この中から人間国宝が誕生するかも
しれませんよ。
日本三大漆器は、紀州漆器、会津塗、輪島塗と言われます。山中塗を含める説もあります。
香川漆芸は彫刻刀などによる彫りと色漆による加飾が特徴とされています。
江戸時代後期に現れた天才「玉楮象谷」(たまかじぞうこく)の功績が良く知られています。
高松藩の鞘塗師の家に生まれた象谷は、中国や東南アジアから伝来した珍しい漆器と出会い
技法を研究し「蒟醬(きんま)」「存清(ぞんせい)」「彫漆(ちょうしつ)」の三技法を確立しました。
また、ロクロで木地に凹凸をつけて漆を塗り重ねる「象谷塗」もあります。
香川漆器の特徴でもある色漆。江戸時代から明治時代には黒、朱、緑、黄、茶の限られた色しかありませんでしたが昭和初期に白漆が誕生し様々な色が作れるようになりました。
色漆を何層も重ねて塗り、100層で約3ミリの厚さになります。何種類もの彫刻刀を使い「点彫り」や「面彫り」を使用し、鋭い線からぼかしの様な繊細で豊かな描写に注目して見ていただきたいですね。
実際に手で触れてみて、代表的な三技法の違いを確かめてみてください。
蒔絵の作業工程の見本が、それぞれ作業ごとに展示されています。
伝統工芸品と聞くと、「さぞかしお高いのでしょ。」と思われる方が多いと思いますが、
その通りでお高いの物も沢山あります。
しかし、本来の使用目的は日常使いができる物が大半ですので、安価で長く使えるものが
沢山あります。また、近年ではマグカップ、携帯ケースなどカジュアルな商品も販売されて
いますよ。
是非、手に触れてみてください。