坂出のとある島に訪れてみました
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スタッフ名:末澤
今回、私が訪れたのが坂出市の沙弥島にある「沙弥ナカンダ浜遺跡」です。
こちらは、県下でも稀な縄文遺跡で、縄文土器が出土する遺跡として知られており、従来の縄文遺物のほかに、弥生時代から古墳時代にかけての製塩遺跡の存在も確認されています。
そして現在、製塩遺跡に代表される海浜遺跡の多くが消滅していく中で沙弥ナカンダ浜遺跡は縄文時代から古墳時代にいたる遺構が良好に保たれていることなどから、平成元年に県指定史跡に指定されています。
因みに、沙弥ナカンダ浜の地名の由来については、「中の田(畑)」がなまってナカンダとなった説と、北の浦をキタンダ、西の浦をニシンダという方言から「中の浦」をナカンダといったとする説の2つがあります。
こちらは沙弥島にある、万葉集を代表する奈良時代の歌人「柿本人麻呂」の記念碑です。
人麻呂が沙弥に漂流した際に、沙弥島を中心にして歌を詠んだことを敬慕し、昭和11年に建立されたものです。
沙弥島は、天気の良い日には瀬戸大橋をきれいに見ることができる絶景スポットになり、南西部には「沙弥島海水浴場」もあり、島のいたるところに旧石器・縄文・弥生時代の遺跡や古墳、文学碑が分布しています。
みなさまも沙弥島で瀬戸大橋の景色を満喫しつつ、古代ミステリーに触れられる歴史ウォーキングを楽しんでみませんか?
※園地内でのバーベキューや焚火等火気使用、花火は禁止です。