古くより「西の伊勢参り、東の奥参り」と言われ、伊勢神宮と出羽三山の双方へ赴き詣でることは重要な儀礼のひとつとされていました。1400年以上前に蜂子皇子によって開山された出羽三山は、羽黒山(414m)、月山(1984m)、湯殿山(1504m)のことです。羽黒山の出羽三山神社にはこれら三山の神々が合祀されており、古来より修験道として知られ霊山として人々から信仰されています。
朝御饌祭とは
朝御饌祭(あさみけさい)とは読んで字のごとく、早朝にお供えものであるお食事「御饌(みけ)」を神事のことです。つまり神様の朝ごはんをご用意する儀式です。
神様のごはんである神饌(しんせん)は、ご飯三盛、鰹節、魚、海草、野菜、果物、御塩、お酒三献と定められ、お箸が添えられてお供えをします。お供えの品目はこのように定められていますが、旬の食材をお供えして、収穫の感謝なども併せて伝えるようです。
早朝、神職によって新饌が調理され、朝御饌際の中でご祭神にお供えされ、祝詞を奏上しながら毎朝祈りが捧げられます。
出羽三山神社の朝御饌祭
休暇村では朝のお散歩会をはじめ、その地域の特色のある自然や文化を「ふれあいプログラム」を通してご紹介してきました。今回は、休暇村庄内羽黒では、出羽三山神社で行われる「朝御饌祭」へご案内する朝のプログラムがございます。
休暇村庄内羽黒から出羽三山神社までは車で10分ほど。
早朝参拝は、通常ですと宿坊に宿泊する方、三山(羽黒山、湯殿山、月山)に修行に出る山伏にのみ公開されているようですが、休暇村庄内羽黒では日・月・水・金の週4回にわたり、一般の方向けのツアーを実施しています。
6:50分ごろ、まだ日の光が境内には届かない時間。出羽三山神社の三神合祭殿の内拝殿に正座してその神事の開始を待ちます。少し薄暗く、冷たい空気がまだ残る中、ドドン ドドンという太鼓の音が打ち鳴らされ始めます。この太鼓の音が、朝御饌祭の合図です。境内は三神合祭殿からの太鼓の音が響きます。
太鼓の音が止むと、装束を身にまとった神職の方が、両手で三方と呼ばれるお供えものをのせた台を持ちあげて御神前に供えます。清々しい朝の空気の中、朝御饌祝詞が読み上げられます。新型コロナウイルスの流行に際して、朝御饌祝詞の後に新型コロナウイルス終息をお願いする祝詞が加わりました。
この頃になると朝もすっかり明けて拝殿の背後にも陽が差し神々しい景色が広がります。
休暇村のプログラムでは週4回でのご案内ですが、朝御饌祭は毎日行われています。
毎日を忙しく過ごすこともありますが、こうして神前で「健やかな暮らし」や「安寧」を祈り続けてくださっていると思うと、ありがたい気持ちになります。
休暇村庄内羽黒の朝御饌際は、旅先の少し余裕のある朝だからこそ参加できる、またこの地でしか体験し得ないふれあいプログラムの一つです。
今年は特に羽黒山、月山に続いて奥の院湯殿山が開かれた「丑年」であり、出羽三山が揃った開山成就の年です。丑年に御参りを果たすと12年分のご利益を得られるとも伝えられます。今年はすでに冬季に入り、月山と湯殿山は閉山しておりますが、出羽三山神社では3つのお山に一挙に御参りができます。今年の旅納めにどこかご旅行をお考えの場合は、朝御饌祭にご参加いただける休暇村庄内羽黒はいかがでしょうか。
自然にときめくリゾート休暇村 休暇村庄内羽黒