ローカルパンとは
その土地でしか買えない地元民に愛されているご当地パンのことを言い、その数は全国で500種類以上にのぼります。
きっとみなさんのお住まいの地域にもローカルパンがあるのではないでしょうか。
自分の出身地である青森県にもローカルパンはあったのですが、あまりに存在が当たり前すぎて、それがローカルパンであるということに気付かず過ごしていました。
上京してから東京のスーパーに並んでいないことを不審に思い、ようやく気付いたあの日の衝撃は今でも忘れません。
みなさんが普段召し上がっているパンの中にも、実はローカルパンが潜んでいるかも?
青森県を代表するイギリストースト
イギリストースト、ご存知ですか?
こちらは青森県民に50年以上愛されているローカルパンで、「工藤パン」というメーカーが販売しているパンです。工藤パンの発音は、くどうパンではなく、くどぱんです。青森県民は、くどぱん!と発音します。(以下、くどぱん)
何といってもパッケージのユニオンジャック柄が目を惹きますが、くどぱんとイギリスには特に縁も所縁もありません。だいたいその話をすると、県外から来られた方にはツッコまれます。
イギリスパンと呼ばれる山型のフォルムをしたパンを使用したことからイギリストーストというネーミングを付けられました。
どんなパンなのかというと、食パンが2枚合わせで入っており、その間にマーガリンとザラメとグラニュー糖がサンドされています。味は、マーガリン感が強めで食感はザラメの効果でザクザクしています。パンのふわふわとザラメのザクザク(ジャリジャリ感)が特徴です。
店頭に並んでからだいたい賞味期限が2日程度なので、現地でゲットしてすぐ召し上がっていただくのがおすすめです。
パン自体が非常に柔らかくて手で持つと指のあとが付いてしまうくらい繊細なのでお土産向きではないかもしれませんが、無口でおっとり素朴と言われる青森県民に「くどぱんのイギリストースト食べたよ!」と話せば、即座に打ち解けられるほどすごいパンなので、ぜひ青森に行った際や身近に青森県民がいる方は小ネタのひとつとしてお試しください。
ちなみにもう一つ、カステラサンドというパンもあります。
こちらもくどぱんの商品で、パッケージには青森出身の作家・太宰治氏が描かれています。中身はカステラを名乗っていますが、長崎県のカステラとは全く違うものです。どちらかというと、ケーキのスポンジに近い食感です。
青森県のスーパーだけではなく、高校の売店などに必ず売っているのがイギリストーストとカステラサンドでした。
長野県を代表する牛乳パン
マツコの知らない世界という番組でローカルパンの特集をした際に、マツコさんが絶賛していたのが長野県の牛乳パン。
先ほどご紹介した青森県代表のイギリストーストやカステラサンドは、くどぱんオリジナルの専売商品ですが、長野県の牛乳パンは地元のパン屋さんや大手コンビニがそれぞれ独自に販売しているので、種類も品数も豊富で違いを比較しながら楽しめるのが特徴です。
長野県民に60年以上にわたって愛されてきた牛乳パン。
調べてみると、長野県駒ヶ根市が牛乳パンの生みの街と謳っていて、毎年「秋の牛乳パンまつり」というものを同市では行っているそうです。
長野に所縁のある知人に「牛乳パンって食べたことある?」と聞いてみたところ、「え!牛乳パン食べたことないの?」「え!長野にしかないの?」と目を丸くして「クリームたっぷりでおいしいんだよ!」と教えてくれました。
そんなにおいしいのか...と気になったので、実際に長野でいくつか牛乳パンを食べてきました。
BOULANGERIE YOKOHAMA
1つ目がブーランジュリー横浜というパン屋さんの牛乳パンです(上記写真)。
JR上田駅の近くにあるアリオ上田というショッピングモールの中に入っているパン屋さんです。開店時は店頭に山積みにされていますが、数量限定ののため遅い時間に行くと売り切れています。パッケージのかわいさもさることながら、クリームたっぷりでふわふわのあっさりクリームのバランスが素晴らしかったです。個人的には首位争いするくらい好きなタイプでした。
信州あづみの ぱんのわ
2つ目が信州あづみのぱんのわというパン屋さんの牛乳パンです。
パンがとにかくやわらかくしっとりしていて、クリームがない部分も最後までおいしくいただけました。
SANCH
3つ目がサンチというサンドイッチ屋さんの牛乳パンです。地産地消にこだわり、信州産のフルーツを使用したサンドイッチが有名なお店です。
半円型のパン生地にはオブセ牛乳を使用しており、ミルク感が強めなのに後味はさっぱりしているクリームが入っています。個人的に一番好みの味でした。
パンの種類はレギュラーサイズかスモールサイズの2種類から選べます。ひとりで食べるならスモールサイズ(縦6cm×横12cm×厚さ7cm)で十分です。
こちらのお店はお取り寄せもできるので、遠くに住む家族や友人にも牛乳パンの味を届けることができます。
お取り寄せするならこちら
ローソン
長野県内では各社コンビニでもオリジナルの牛乳パンを販売しています...!
4つ目がローソンの牛乳パンです。細長いフォルムで片手でも食べやすいのが特徴です。ひとりでも食べきれる量に作られていると思います。
セブンイレブンとパスコ
続いて、5つ目がセブンイレブンの牛乳パン(左)と6つ目がパスコのもの(右)です。こちらの2種類は、クリームの量が少なめでパンの存在感が強い印象がありました。サイズが大きいので、2・3回に分けて食べるか、誰かとシェアするといいかもしれません。味はもちろんおいしかったです。
ヤマザキ
最後、7つ目がヤマザキの牛乳パンです。こちらもずっしりタイプで、他社の牛乳パンと比べるとパン生地の部分がしっかりめでした。
牛乳パンについて
このように、長野県内のコンビニやスーパーやパン屋さんでは必ずと言っていいほど牛乳パンがあります。スーパーのパンコーナーでは、コッペパン、メロンパンに並んで牛乳パンが当たり前のように並んでいました。ただ、県民にも人気が高いようでいずれの商品も夕方頃になるとお店から姿を消してしまいます。どうしてもゲットしたい方は早い時間にお店に行くことをおすすめします。
写真を見てお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、半透明の白地に濃紺の「牛乳パン」と書かれたレトロなパッケージが主流なので、お店でもすぐに見つけられると思います。また、お店によってクリームの分量や食感もさまざまなので、旅行の際にはいくつか購入して、自宅で食べ比べしても楽しいと思います。ただし、カロリーがモンスター級なのでその点はご了承ください。
長野県に関わらず、いつもの旅行の際にローカルパンという裏テーマを設けてみるだけで、気付きも増えてその土地のこともより深く知ることができるので楽しみが倍増すると思います。ぜひお試しください!そしておすすめのローカルパンがあれば、ぜひ教えてください。
牛乳パンの旅の拠点にしたいホテル
群馬県・嬬恋鹿沢
長野県・リトリート安曇野ホテル
長野県・乗鞍高原