星空タイムズ:季節ごとに変わる星座や宇宙のお話をお届け!
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スタッフ名:休暇村館山 星のソムリエ髙木
【今回のトピックス】巨大ガス惑星の木星と土星の神秘に迫る!
みなさまこんにちは(✿✪‿✪。)ノ
今回は、冬の天体観測に大変な貢献をしてくれた木星と土星について
今月でお別れとなりますので、ふれていきたいと思います。
まず、木星も土星も冬の夜空を飾る惑星でして、夏の季節は
夜空には上がってきませんので、また、秋以降まで観測ができなくなります。
是非、復習と予習も含めてお付き合いください。
【木星】太陽系の王者、その壮大な魅力
木星は太陽系で最大の惑星であり、太陽から5番目の軌道を持ちます。
その赤道直径は約14万4000kmで、地球の約11倍の大きさです。
質量は地球の約318倍に達し、太陽系内の全惑星の質量の70%以上を占めています。
主成分は水素(約90%)とヘリウム(約10%)で、
これは太陽の組成と類似しています。木星は自転が非常に速く、
約9時間56分で自転を完了します。
この高速な自転により、赤道部分が膨らみ、扁平率が高くなっています。
また、公転周期は約12年で、太陽の周りを一周します
※情報提供元: ハフポスト日本版(外部サイト)
【木星の面白話①】大赤斑の謎—400年続く巨大嵐は消える?
木星の「大赤斑」は、約400年前に発見されて以来、
持続している巨大な高気圧性の嵐であり、
その直径は地球の約1.3倍にも及びます。
しかし、近年の観測では、この大赤斑が徐々に縮小していることが
確認されています。
その原因や今後の動向については、まだ完全には解明されておらず、
研究者たちの関心を集めています。
※情報提供元: アストロアーツ(外部サイト)
【木星の面白話➁】「木星は地球の守護神⁉」
木星はその巨大な質量と重力によって、多くの小惑星や彗星を
捕らえる役割を果たしており、これが地球への天体衝突リスクを
低減させているとの見方もあります。
※情報提供元: アストロアーツ(外部サイト)
【土星】太陽系の宝石、その美しき環の真実
土星は太陽系で2番目に大きな惑星であり、太陽から6番目の軌道を持ちます。
その赤道直径は約12万7000kmで、地球の約9.5倍の大きさです。
質量は地球の約95倍で、主成分は水素とヘリウムです。
土星の特徴的な環は、氷や岩石の微小な粒子から構成されており、
その美しさで知られています。
自転周期は約10時間39分で、木星同様に高速な自転をしています。
公転周期は約29.5年で、太陽の周りを一周します。
※情報提供元: アストロアーツ(外部サイト)
【土星の面白話①】「2025年、土星の環が消える?」
2025年、土星の環が地球から見て消失する現象が予測されています。
これは、約15年に一度、土星の環が地球から見て非常に薄くなり、
ほとんど見えなくなる「環の消失」と呼ばれる現象です。
この現象は、土星の環が土星の赤道面と一致しており、
その傾きが地球から見て平行になるために起こります。
この貴重な天文現象は、2025年5月7日に観測されると予測されています。
image credit:NASA and The Hubble Heritage Team
【土星の面白話➁】「土星の北極に謎の六角形⁉」
土星の北極には「六角形の嵐」と呼ばれる独特の大気現象が存在し、
その形成メカニズムは未だ完全には解明されていません。
さらに、土星の衛星エンケラドゥスは、南極付近から水蒸気や
氷の粒子を噴出しており、地下に液体の海が存在する可能性が高いとされています。
image credit:NASA and The Hubble Heritage Team
次回の星空タイムズは、神秘の天体現象「日食」についてです!