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2023.09.27

穂高神社御船祭り!

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スタッフ名:堀内

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9月26、27日と安曇野市の穂高神社で『御船祭り』が開催されました。

「御船祭り」は、安曇野に暮らす人々の祖先である安曇族(あずみぞく)が、海から内陸までを船で自在に行き来していた海人(あま)族であったという証(あかし)。
紀元6世紀ごろに安曇野へ移住、船によって大陸の文化を運んでいたと推測される安曇族の先祖伝来の祭りです。

一説によると御船祭りは、7世紀中ごろに活躍した武将・安曇比羅夫(あづみひらふ)が天智天皇の命令で朝鮮半島に出兵し、663年8月27日・28日の戦いで戦死したとされ、(8月27日を月遅れ(新暦)に置き換えると9月27日)追悼する祭りとして始まったともいわれます。

 
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御船は、高さ6メートル長さ12メートルにもなる「大人船」が2隻と、大人船より一回り小さな「子供船」と呼ばれるお船が3隻です。
御船は、土台となる車輪の付いた櫓(やぐら)に腕木(うでぎ:柱または梁などから横に突き出した横木)と刎木(はねぎ:はね上げるようにして支える材木)を組み合わせ、船上の山には木偶(でく)と呼ばれる人形を飾り付けています。
刎木の下にはナルと呼ばれるさまざまな木の枝によって、前に張り出すように男腹(おとこばら)、後ろに張り出すように女腹(おんなばら)を作り出します。
男腹・女腹には、それぞれ男女の着物をかけて飾ります。

5隻の御船は、各町内を回った後に穂高神社に集結。
祭りのクライマックスには、穂高神社の境内で大人船2隻が、その船体を豪快にぶつけ合うシーンです。
新型コロナウイルスの影響で、ぶつかり合いは4年ぶりとなりました。
何度も激しい衝突が繰り返されますが、生木のナルによって作られている船の腹は不思議と壊れないのです。

この御船祭りは「穂高神社の御船祭りの習俗」として平成21年(2009)4月20日に長野県無形民俗文化財に指定されました。

 
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