金刀比羅宮 ✖ ヤノベケンジ ~ KOMAINU~
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スタッフ名:田中
瀬戸内国際芸術祭の秋会期に合わせ、こんぴらさんに巨大な狛犬がやって来ました。
瀬戸内国際芸術祭にも作品を提供しています、現代美術家ヤノベケンジさんの作品「KOMAINU」です。
狛犬をモチーフに疫病や国際紛争から世界を守る守護獣を表現されている様です。歴史ある神社とメタリックな現代アートが組み合わさり、参拝客から注目を集めています。
令和の狛犬はこんな感じなのですね。
設置は、秋会期に合わせ9/29から11/6までとなります。
気になるのは設置場所です。
785段の階段を登った御本宮横にある、「三穂津姫社」を挟む様に2体設置されています。そうなんです、KOMAINUを見るには、785段の階段を昇るしかないんです。
何度も来ているこんぴらさんですが、狛犬を気にしたことが無かったので、ちょっと目線を替えて本宮まで登ってみました。
登り始めて100段目にある備前焼の狛犬。天保15年(1844年)に奉納されています。
備前伊部村の木村長十郎他6名の木村一族による作品の様です。
登り始めて365段目。大門前にある狛犬です。何か可愛らしい表情の狛犬です。
右側の狛犬は、夜間参拝禁止の看板に隠れていました。
こちらの2体は、前足の下に玉があり、片手を上げた状態になっています。
少し日陰にあるせいか、狛犬の背中に植物が生えています。
こちらの狛犬には、口の周りなどに赤い色が付けられています。
左側の狛犬は、少しイノシシの様にも見えます。表参道から本宮までに7つの狛犬がありました。
KOMAINUを見た帰りに、もう一つ作品展示がされています、表書院に寄ってみました。
ヤノベケンジさんの「船乗り猫」をモチーフにした、旅の守り神「SHIP'S CAT」と和紙作家堀木エリ子さんのコラボ作品です。
書院の中は、拝観料800円が必要です。また、書院内は撮影が禁止となりますのでご注意ください。
「SHIP'S CAT」猫型行灯は、虎の間に展示されています。薄暗い部屋の中に、内側から照明を充てることで、何か温かみのある作品と感じました。
書院内の各部屋ごとの襖絵も貴重な物ですので、是非お立ち寄りください。
ここからは、こんぴらさんについての雑学です。知っておくと何か役立つかも・・・
こちらは、狛犬ではありませんが「こんぴら狗」と呼ばれる銅像です。江戸時代、参拝に出られないご主人に代わって、こんぴら参りをする代参する犬のことを、何時のころからか「ひんぴら狗」と呼ぶようになりました。
こんぴらさんに行くと、時々見かける職員の方。勝手ながら「通称 鳥おじさん」と呼んでいます。この方が移動すると野鳥が騒ぎ出します。ヒマワリの種を手に乗せて暫く待つと野鳥が種を取りに手に乗ってきます。