青森といえばりんごですが
青森県はなぜりんごの一大産地になったのでしょうか。気になって調べてみると、もともとたくさんりんごの木があったわけではなく、始まりは3本の苗木からでした。明治時代初期、政府が行った廃藩置県によって多くの武士たちが仕事を失ったのですがそんな時に武士たちの失業対策として、弘前藩士の菊池楯衛(きくちたてえ)がりんごの栽培を始め、その技術を他の武士たちに広めていったことから現在のようなりんごの産地へとなったと言われています。
青森に来たら、まずはベタですがりんごについて学んだり、食べていただきたい!ということで、まずはこちらの施設からご紹介していきたいと思います。
弘前市りんご公園 りんごジュース飲み比べ
こちらはりんごをテーマにした公園で、りんごの収穫体験やりんごグルメを楽しむことができるスポットになっています。園内には80種類のりんごの木が植えられていて8月上旬からりんごの収穫体験が可能になっています。入園料と駐車料は無料です。
私たちは今回、園内にあるカフェでアップルパイとりんごジュースをいただきました。アップルパイは複数のメーカーのものが取り揃えられていて、りんごジュースは400円で5種類飲み比べができるようになっています。今回用意されていたのは、JA相馬、ゴールド農園、キタエアップル、弘果、青研、の5種類でどれも青森県内ではとても有名なジュースばかりです。甘みが強いもの、甘みと酸味のバランスがちょうどよいもの、後味がすっきりしているもの、初めて飲む方でも違いがわかりやすくなっていました。
気に入ったジュースは売店で購入することもできるのでぜひ飲み比べしてみてください。
弘前市りんご公園について
津軽の夏の名物 嶽きみ
弘前市の岩木山麓にある県道3号線は、「嶽きみロード」という名称で地元民から親しまれています。きみというのは、津軽弁でとうもろこしのことで、嶽エリアで獲れるとうもろこしは寒暖差の激しいところで育つため、甘みが強くとても美味しいです。嶽きみの旬は8月中旬~9月中旬頃で、この時期になると嶽きみロードには20店舗ほどの露店が並び、朝採れの嶽きみを販売しています。お店によっては10月頃まで営業しているところもありました。
現地ではシンプルに茹でただけの茹できみ(写真左)や、醤油を塗って焼いた焼ききみ(写真右)をその場でいただくことができます。全国発送も行っているので朝採れきみをまとめ買いして送ることも可能ですが、やはり獲れたてのきみが一番美味しいので、タイミングが合えばぜひ現地で召し上がってみてください。
ちなみに岩木山麓はお盆の暑い時期にも関わらず気温25度と大変涼しい場所なので避暑にもおすすめです。
嶽きみロードのお店について
太宰治の生家 斜陽館
小説館・太宰治の出身地は青森県五所川原市(旧金木町)で本名は津島修司、津島家の6男(11人兄弟の10番目)として誕生しました。写真右は太宰が誕生した部屋と言われています。そんな太宰が生まれた家は「斜陽館」と名付けられ、現在は五所川原市が管理しています。
こちらの家は、太宰の父が明治時代に当時の建築費用4万円で建てたもので現在の価値でいうと7~8億円に相当するそうです。太宰の父は75万坪の田畑を持つ地主でありながら、銀行や電力会社を立ち上げたほか、衆議院議員を務めあげるなど津軽地方の名士で、青森県内で4番目の資産家でした。
実際に建物の中に入ってみるとその豪華絢爛な造りに驚かされます。2階建ての家は1階に11室、2階に8室、敷地内には庭園や米蔵があり、坪数はなんと680坪。贅沢にも家や米蔵には青森ヒバがふんだんに使用されていました。太宰の父の財力がいかにすごかったかということを思い知らされます。太宰は13歳までこの家で暮らしますが、太平洋戦争後の農地改革の影響で津島家はのちに家を手放すこととなります。
昭和初期には「斜陽館」という名前で旅館として開業され、太宰の生家に宿泊できるということで平成初期まで人気を博していました。その時代に生きていたら私も宿泊してみたかったです。
斜陽館について
遮光器土偶 しゃこちゃんに会える駅
五所川原市のお隣、つがる市(旧木造町)には2021年に世界文化遺産として登録された北海道・北東北の縄文遺跡群のひとつ、亀ヶ岡石器時代遺跡があります。
亀ヶ岡石器時代遺跡は縄文時代の集落遺跡でここから出土した土器や土偶は特に美しいデザインのものが多いと言われています。その中でも特に知名度の高いものといえば、国の重要文化財にも指定されている遮光器土偶です。
特徴は左足が欠けている点で、地元ではしゃこちゃんの愛称で親しまれています。遮光器とはサングラスのような日差しを遮るものを指し、この土偶の大きな目が遮光器をつけているような姿に見えることから名づけられました。つがる市内を歩いているとしゃこちゃんモチーフのお土産がたくさん並んでいて、町を挙げてしゃこちゃん推しなのが伝わってきます。
その中でも目を引くのがJR五能線の木造駅。高さ約17メートルのしゃこちゃんが駅舎を飾っています。電車の発着のタイミングで目がレーザービームのように光ることから「いらっしゃいビーム」と呼ばれていますが、実際見てみるとちょっとホラーでした。駅中でもしゃこちゃんモチーフのグッズやお菓子が買えるので、もしよければ立ち寄ってみてください。
パワースポット 千本鳥居の高山稲荷神社
千本鳥居といえば京都の伏見稲荷大社が有名ですが、ここ青森県にも国内外から観光客が集まるほど人気の千本鳥居があります。
それがつがる市にある高山稲荷神社です。五穀豊穣、海上安全、商売繁盛のご利益がある神社として知られています。実際に千本あるのか?と思って数えてみましたが千本はなさそうでした。千本というのは、「千本ある」ということではなく「たくさんある」ということを指すのだそうです。
鳥居の数は参拝者からの奉納によって年々増え続けていますので、いつか本当に千本になる日が来るかもしれませんね。青空の下で朱色の鳥居が映えていてとても美しい光景が広がっていました。神社の駐車場から鳥居のある場所までは、石段をのぼって片道5分~10分ほどかかりますが、のぼりきった後の達成感は最高でした。
高山稲荷神社について
田んぼの中に出現 田舎館村田んぼアート
1993年から始まった田舎館村の田んぼアート制作は今年で32年目を迎えました。
田んぼをキャンバスに見立て、様々な色の苗を植えて絵を描く田んぼアートは、田舎館村の名物イベントとなっています。この取り組みが始まった当初はわずか3色の稲で始まりましたが、今年の作品は7色の稲が使われています。
田んぼアート会場は2つに分かれていて、第1会場では田舎館城最後の城主・千徳政武(せんとく まさたけ)の妻お市をモチーフにした「いち姫」と映画「ローマの休日」のワンシーン、第2会場では市原隼人さん主演映画「おいしい給食 炎の修学旅行」が制作されていました。
今年の10月24日に公開されるこちらの映画の舞台が青森県と岩手県であることから今年の田んぼアートのテーマに選ばれました。
開催期間は6月14日(土)~10月13日(祝)です。
田舎館村田んぼアートについて
まとめ
今回は青森のおすすめ観光地とグルメについてご紹介しました。9月に入り青森は最高気温が28度以下と徐々に過ごしやすい気候となってまいりました。朝晩はもちろんのこと、日中もクーラーが要らない日が増えてきました。今年の9月は暦の並び的に大型連休はありませんが、3連休や週末を利用して夏の酷暑で疲れた身体を癒しに青森旅行へ来てみてはいかがでしょうか。