トラベルマガジン

キャンプ

2026.01.10

初心者の、初心者による、初心者のための手ぶらでキャンプ

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スタッフ名:木戸

流行に乗り遅れること、はや数年。
コロナ禍に大ブレイクしたアウトドア、キャンプを体験してみた。
 
ブレイクのその後、巷ではスノーピークの上場廃止もあり、キャンプブーム終焉、なんて言葉も囁かれていたようだが、そんな噂も何のその。
キャンプ需要は依然として根強いし、真のキャンパーは世間の一時のブームになんて惑わされず、過去も現在も未来も、自然の中でキャンプライフを満喫しているのだ。
そう、ヒロシ師匠のように。
 
ちなみに私のキャンプ指南書(?)は「ゆるキャン△」ではない。
「ヒロシのぼっちキャンプ」だ。
 
アスファルトの敷き詰められた都会(の隅っこ)、コンクリートジャングルで生活している身としては、本来の人間力を取り戻さねば!という気持ちが常々あり、とある秋の週末、こっそりキャンプに行ってみることにした。
 
自慢じゃないが、こちらは、ザ・初心者だ。
強みは、初心者であることを理解、認識している初心者である。
 
私の子供時代、身近なところにキャンプやBBQなんてハイカラなものは存在していなかった。
台所外で焼く食べ物と言えば、せいぜい練炭にサンマ、火鉢に餅、焚火に芋である。
自分達子供は食べる係に専念するのみ。
 
時を経て…
 
未経験からいきなりアウトドア系BBQに挑戦するとどうなるか。
 
まずは火起こしさえもままならないのである。
 
四苦八苦してようやく薪に火が付いて食材に火が通った頃には、あたりは真っ暗。
自分達が食べている物は一体何なのか?
大自然の暗闇の中、闇鍋ならぬ、闇BBQ状態である。
食事というものは五感の中でも、特に視覚で楽しむべき部分が実は非常に大きかったのだ、というのが大変よくわかる。
鼻腔をくすぐる芳醇な香り…とか一切関係なく、見えないと味がわからない。
 
これは肉か?はたまたキノコか?
これは野菜だ。だが一体、何の野菜か?
…というのが自分の人生初キャンプにおけるBBQ体験であった。
 
なので、その後のキャンプは、ベテラン率いるグループにしれっと参加するのみ。
習うより慣れろ、の方向には向かわず、テント設営から火起こしまでベテランにお任せして、一切のキャンプ力が身についていない永遠の初心者状態をキープしているところであった。
(専ら後片付け&洗い物の腕を磨いた。)
 
もちろん、キャンプギアを所有しているはずもなく、そもそも欲しいなあという憧れや物欲も無く、そんな自分がキャンプできるのか、と言うと、世の中には痒い所に手が届くサービスが存在しており…。
 
それが「手ぶらでキャンプ」だ!
 
利用させてもらったのは、ウッドデッキに設営済常設テント、リビングテント付という、超豪邸キャンプである。
そこにマット、毛布、折り畳みの椅子テーブル、ランタン付の、家具家電完備状態。
さらには調理器具類にカトラリー、果ては食材までセットになって、もはや洗面道具と着替、財布だけあれば行けてしまう、至れり尽くせりのキャンプである。
本来の人間力もへったくれも無い。
お膳立てされた場所に行って食べて寝るだけだ。
 
しかし、それでもなお、こんなに素敵なギアの数々に美味しそうな新鮮食材…と紹介する写真は残念ながら無い。
キャンプ初心者には、悠長に写真を撮る余裕は無いのだ。
 
過去の経験則から、とにかく日が暮れる前に火を起こし、あらゆることを済ませなければならない。
今回、メンバーにベテランキャンパーは誰一人としていない。
「チーム初心者」にとって、敵は夕暮れ、時間との闘いである。
 
念のため、焚き付けに少量の新聞紙を持参していたら、何と手ぶらでキャンプには固形燃料まで用意されていた。
至れり尽くせり、である。
 
ちなみに、お食事処でよく見るあの水色の固形燃料のことを、人生において結構長いこと「かえん」=「火焔」だと勝手に思っていたら、実はニイタカさんという会社の「カエンニューエース」というカタカナの商品名の略称なのであった。
何とまあ、ホッチキス(ホチキス)のような。
 
ヒロシ師匠であれば、自作の「チャークロス」を使用していた場面において、こちらはチャッカマンと固形燃料、新聞紙の合わせ技のおかげで無事、火も燃え盛り、これぞキャンプな、闇ではないBBQやら焼きそばを堪能し、さらにはわざわざドンキで調達した大型マシュマロを菜箸に刺してこんがりと焼き上げた絶品デザートを堪能し、熾火を囲んでぶつくさ語り合うという初心者にあるまじきそこそこ素敵な夜を満喫したのであった。
やっと写真を撮る余裕ができて、最初に撮った1枚。
暗闇に妖しく煌めくルビー...ではなく、炭火。この写真のどこかに、ほんのりキツネ色になった絶品マシュマロが。果たしてアナタは見つけられるか!?
その後、キャンプ棟に併設されている、リニューアルされたばかりのピカピカの温水シャワーという文明の利器で快適に汗と煙を流し、地面のゴツゴツのカケラも感じない快適な寝床へ!
(ウッドデッキのゴージャスサイトだったので。)

深夜帯、テントに叩きつける激しい雨音で目覚めたが(たぶん土砂降りだった)、気にせず再び夢の中に。
朝、テント入口付近は若干湿っぽくなっていたものの、テント内への影響は一切無し。
立派なテントで寝具に包まれ、ぬくぬくと快適な夜を過ごせたのであった。
 
今回、満天の星空と頭上に広がる天の川を楽しみに、星座版を持参していた。晴天であればきっと、夜空のロマンを感じられたに違いない。あいにくの曇天だったので残念。(画像は晴天イメージ)
朝霧にかすむ豪邸(左)リビングテント
手前(下)が寝室テントの張ってあるウッドデッキ
意気揚々と園地内のジップラインにしがみつく子供
無邪気な姿を見せてくれるのも今の内だけだろう...
いずれはヒロシ師匠を見習って、もう少しオトナなキャンプを楽しんでみたい。

だがしかし!まずはペーパードライバー講習を受講して運転できるようになるところからだ。
運転免許証=身分証明書と化してから、もうどれくらい経つのだろう。
道のりはだいぶ長い。
初心者が初心者におすすめする、キャンプ盛り上げグッズ
・マシュマロ(必須!)
・焦げても差し支えない菜箸(マシュマロを刺して炙る用、火傷せずいけそうなら竹串や割り箸でも)
初心者が初心者におすすめする、あると便利なグッズ
・ゴム手袋(煤と油で、洗い物時に手がエライことになる)
・使い古しのスポンジ(煤と油で、備え付け備品だけだと洗い物がしづらい場合あり)
・要らないタオル(レンタル品のカトラリーや鍋の拭き上げに、余分にあると作業が捗る)
今回一番驚いたのが、ご近所さんと五色沼でニアミスしていたこと。後日、マンションのエレベーターで「週末、五色沼にいました?ウチもなんですけど」と言われてひっくり返りそうになった。
五色沼湖沼群
絶好の散策日和。訪日外国人旅行客の多さにびっくり。ひたすら中国語の世界。
五色沼湖沼群
マシュマロ画像の正解はココだ!

お世話になりました! 休暇村裏磐梯 キャンプ場