七色樫(なないろがし)の伝説
176 view
スタッフ名:森田
日野郡江府町宮ノ前の旧明倫小学校の裏側に、七色樫(なないろがし)とも蛇樫とも呼ぶ
大きな樫の木が、美しく植林された杉木立を背に枝を張っている。
この七色樫には次のような伝説が残っているので紹介しよう。
戦国時代、この近くの半之江城の代官の元へ都から侍女にきたおみさという
娘がいた。
おみさは代官の息子と相思相愛の中となったが、この息子には父が決めた
許嫁者があった。
おみさはこれを知って日野川の淵に身を投げ、蛇身になって淵の主となった。
ここを乙女ヶ淵と呼んで恐れられていたが、その後日野川は洪水をおこし、この淵を埋めてしまった。
棲み場所を失ったおみさの蛇は土手を這い上り、淵のあったところに身を変じて大きな樫の木となった。
樫の木は秋になると美しく紅葉するが、その色を紫・黄・白・赤・緑・青・黒と変えていくという。
このため『七色樫』と呼ばれている。
またおみさの怨霊を恐れてか、樫の木の根元を掘ったり
幹を傷つけたりすると祟りがあると言われ、注連縄を張って神木として崇めている。
江府町には、『七色ガシ物語』の本があるので、より分かります。
ちなみに、この七色樫は、鳥取県天然記念物に、なっております。
上の写真は、現在の七色樫です。
宿泊前、宿泊後に、色々観光地、スポット、物語調べて行ってみるのも、ありだと思います。
おすすめプラン