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2020.01.14

だいせん登山道の最新情報~小寒~

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スタッフ名:久保昌之

1月10日(金)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせ

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(今回の情報はガイド仲間の勝部ガイドより提供いただきました)
午前10時の大山寺の天候  くもり  気温プラス3℃  無風
お昼過ぎの山頂の天候    ガス   気温マイナス4℃ 微風
 
二十四節気でいえば1月6日が「小寒」
となっていてこの日から立春の前日までを
「寒(かん)」、またこの日を
「寒の入り」と言われています。
暦の上では冬の寒さが厳しくなるはずですが、
今冬は記憶に無いぐらいの天候で雪が少なく、
大山周辺の各スキー場は悲鳴を上げています。
 
しかし奥大山(鏡ヶ成)だけは
標高920mで年末から、
ほとんど雪が途切れることなく
子供連れが雪だるまを作ったり、
ソリで遊ぶ程度は何とか維持できています。
駐車場もおよそ100台程度は
収容できてもちろん無料です。
雪遊びならぜひ鏡ヶ成へ
行ってみられたら如何でしょうか。
 
というところで大山の登山道の状態ですが、
今の時期にすれば圧倒的に積雪が少なく
登山道が明確に見えています。
従ってガスとかに巻かれても
方向を間違えることは無いと思われます。
 
ただ少ない雪を登山者が踏み固めているので、
非常に滑りやすくなっています。
6合目付近より上は暖かいとは言えども
積雪がさほど融けないで、
少しづつ新雪が積もっていっている状況です。
パウダースノーであるため、
風の強いところは平均10cm程度で、
吹き溜まりには50~60cm程度の積雪です。
ラッセルする場所もありませんし、
潅木もほとんど埋まっていません。
 
装備は冬山装備はもちろんのこと、
山頂避難小屋も工事中のためゆっくりと腰を
下して休める場所はないと考えてください。
 
アイゼンは冬山ですから
10本以上はお持ちください。
6本の軽アイゼンでは
それなりの技術がないと下りで困ると思われます。
 
ピッケルよりはまだストックの方が役に立ちそうです。
ストックも必ずバランス保持で考えてください。
 
ピッケルですが少し前の懐かしい話をしますと、
役割は滑落停止はもちろんのこと、
バランス保持、そしてあとは
ブレードの部分で足がかりを作るという役割がありました。
 
当時はアイゼンの性能も今ほどでなく
国産品では前歯の無いものが多く出回っていました。
(輸入品の前歯のあるアイゼンは
貧乏学生には手が出せませんでした。)
そのためアイスバーンになるとつま先部分が滑ることが多く、
ピッケルで足場を作りながら登っていた訳です。
だから長さも70~80cmぐらいの長さがないと
前屈みになってしまい、短いピッケルは
ほとんど流通していませんでした。
 
私自身も当時は75cmを使っていて、
最近は50cmの少しカーブのついたものを
使用しています。(画像あり)
従って現在の役割としては滑落停止と
バランス保持で考えてください。
 
ピッケルの使い方も含めて冬山技術は
YouTubeをみたぐらいでは到底無理です。
必ず熟練者と一緒に登るようにしてください。
 
登山というのは楽しいスポーツですが、
同時に危険も伴います。
特に冬の大山においては無理は絶対に禁物です。
安全に登れるようにお気をつけください。
南光河原よりの登山口
夏山登山道2合目
夏山登山道5合目付近
新しくなった6合目避難小屋
夏山登山道7合目付近
草鳴社ケルンより山麓を望む
夏山登山道8合目付近
夏山登山道9合目下の分岐付近
山頂手前付近
山頂避難小屋
私自身も当時は
75cmを使っていて、
最近は50cmの
少しカーブのついたものを
使用しています。
地元写真家 Yuichi Kayanoさんより 2019.1

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