午前10時の大山寺の天候 くもり 気温プラス3℃ 無風
お昼過ぎの山頂の天候 ガス 気温マイナス4℃ 微風
二十四節気でいえば1月6日が「小寒」
となっていてこの日から立春の前日までを
「寒(かん)」、またこの日を
「寒の入り」と言われています。
暦の上では冬の寒さが厳しくなるはずですが、
今冬は記憶に無いぐらいの天候で雪が少なく、
大山周辺の各スキー場は悲鳴を上げています。
しかし奥大山(鏡ヶ成)だけは
標高920mで年末から、
ほとんど雪が途切れることなく
子供連れが雪だるまを作ったり、
ソリで遊ぶ程度は何とか維持できています。
駐車場もおよそ100台程度は
収容できてもちろん無料です。
雪遊びならぜひ鏡ヶ成へ
行ってみられたら如何でしょうか。
というところで大山の登山道の状態ですが、
今の時期にすれば圧倒的に積雪が少なく
登山道が明確に見えています。
従ってガスとかに巻かれても
方向を間違えることは無いと思われます。
ただ少ない雪を登山者が踏み固めているので、
非常に滑りやすくなっています。
6合目付近より上は暖かいとは言えども
積雪がさほど融けないで、
少しづつ新雪が積もっていっている状況です。
パウダースノーであるため、
風の強いところは平均10cm程度で、
吹き溜まりには50~60cm程度の積雪です。
ラッセルする場所もありませんし、
潅木もほとんど埋まっていません。
装備は冬山装備はもちろんのこと、
山頂避難小屋も工事中のためゆっくりと腰を
下して休める場所はないと考えてください。
アイゼンは冬山ですから
10本以上はお持ちください。
6本の軽アイゼンでは
それなりの技術がないと下りで困ると思われます。
ピッケルよりはまだストックの方が役に立ちそうです。
ストックも必ずバランス保持で考えてください。
ピッケルですが少し前の懐かしい話をしますと、
役割は滑落停止はもちろんのこと、
バランス保持、そしてあとは
ブレードの部分で足がかりを作るという役割がありました。
当時はアイゼンの性能も今ほどでなく
国産品では前歯の無いものが多く出回っていました。
(輸入品の前歯のあるアイゼンは
貧乏学生には手が出せませんでした。)
そのためアイスバーンになるとつま先部分が滑ることが多く、
ピッケルで足場を作りながら登っていた訳です。
だから長さも70~80cmぐらいの長さがないと
前屈みになってしまい、短いピッケルは
ほとんど流通していませんでした。
私自身も当時は75cmを使っていて、
最近は50cmの少しカーブのついたものを
使用しています。(画像あり)
従って現在の役割としては滑落停止と
バランス保持で考えてください。
ピッケルの使い方も含めて冬山技術は
YouTubeをみたぐらいでは到底無理です。
必ず熟練者と一緒に登るようにしてください。
登山というのは楽しいスポーツですが、
同時に危険も伴います。
特に冬の大山においては無理は絶対に禁物です。
安全に登れるようにお気をつけください。