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2021.01.28

【星取県】先取り2月の星空情報~南極老人星~

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スタッフ名:杉村康之

暖かい服装でしっかり防寒対策をして眺めましょう

画像1
国立天文台サイトより引用
明るい観測ししやす星たちが
多い冬時期、暗くなって間もない
時間から観察には適した時期です。
夜が更けると、
しし座や北斗七星など、春の星たちが
東の空に姿を現し始めるようになりました。

2月13日頃は、
新月直後の細い月を
是非観察してみてはいかがでしょうか。
18日頃になると、月は火星に接近します。
また2月は、見る機会の少ない
りゅうこつ座の1等星カノープスを
見るのに良い時期です。
短い時間だけ南の低空に現れる
カノープスをぜひ探してみてください。

南の地平線すれすれのカノープスを観察してみませんか

りゅうこつ座のカノープスは、
(マイナス0.7等)
おおいぬ座のシリウスについで、
(マイナス1.5等)
夜空で2番目に明るい恒星です。
しかし、日本の多くの地域で
カノープスの南中高度は
(南の空で最も高くなる時の高度)
たいへん低いため、
見つけにくい星として知られています。
平地での北限は、計算上北緯約37.9度となり、
おおむね福島県北端付近です。
それより北の地域では
カノープスは地平線より上に昇らず、
残念ながら見ることができません。
反対に、南に行くほど
カノープスの南中高度は高くなり、
見つけやすくなります。

夜更け前にカノープスが南中する2月は、
カノープスを見つけるチャンス
よく晴れた夜、南の空が開けた場所で
カノープスを探してみましょう。
うまくいけば、南の地平線近くの低い空に
(場所によっては地平線すれすれの)
カノープスを見つけることができます。
下の図のように、
冬の大三角やおおいぬ座のシリウスを
目印にする見つけ易くなります。

カノープスは白く輝く恒星です。
しかし、空の低い位置に見える天体
は地球の大気の影響を受けるため、
実際の明るさよりも暗く、
赤みがかった色に見えます。
中国では、カノープスを
「南極老人星(なんきょくろうじんせい)」と呼び、
この星を見ると寿命が延びる、
という言い伝えがあるそうです。

カノープスの逸話

南極老人とは、
日本の七福神の寿老人
あるいは福禄寿の元になった神様
長寿をつかさどるとされてきました。
そのため、この星を見ることは
縁起が良いとされ、とくに、
一目見ると寿命がのびる
というお話です。

一方で、日本では
房総半島の南端にある漁村
「布良(めら)」などでは、
この星は嵐で命を落とした
漁師の魂と結び付けて考えられており、
「布良星が見えると海が荒れる」
という言い伝えもあります。

カノープスは
「りゅうこつ座」に含まれる星です。
りゅうこつ座は、かつては「アルゴ座」
と呼ばれる巨大な星座の一部でした。
アルゴ号は、
ギリシャ神話に登場する船の名前です。
アルゴ号の水先案内人の名前が
カノープスだったと
説明されることがありますが、
これは間違いで、
別のギリシャ神話で語られる
トロイ戦争で活躍した
将軍メネラウスがひきいる船団の
水先案内人の名前とされています。

また、古いエジプト語で
「大地(すれすれにある)
  黄色(に見える星)」を
意味する言葉の変形とする説もあります。
 
画像1
アストロアーツさんより引用
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