大山登山道の最新情報~まもなく雨水~
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スタッフ名:久保昌之
2月14日(日)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせ
(本日は佐々木淳一ガイドの画像です。)
午前8時の大山寺の天候
薄晴れ 気温10℃ 無風
午前11時の山頂の天候
ガス時々曇 気温1℃ 微風
間もなく二十四節気でいう「雨水」が
近づいていますが、
空から降るものが雪から雨に変わり、
雪が溶け始めるころです。
ところが大山における実情は、
2月半ばが積雪のピークであり、
この頃から2月終わりにかけて雪が降ります。
今年は12月の出足は順調に積雪が増え続けたのですが、
1月に入ってからなかなか降雪が無く、
今日現在でもまるで春の様子のようです。
今日の場合も気温が高く、
5合目あたりから9日に降った雪が
ザクザクの腐れ雪になっており、
その下には凍ったバーンがあるといった状態です。
アイゼンを装着するタイミングは本人が
滑って歩きにくいと思う時でいいと思います。
ただ緩斜面を選んで、ザックも滑り落ちないように。
また良くある事例は
手袋が滑り落ちてしまうということもあります。
焦らないで事故の無いように注意してください。
アイゼンは出来るだけ前歯のある12爪本をお勧めします。
6本の軽アイゼンとか10本の爪の短いアイゼンは、
少し技術を要します。
登山道の様子もその日によって変化しますので、
登りよりも下りを意識しながら無理をしないようにしましょう。
6合目辺りを「引き返しポイント」と考えればいいと思います。
8合目を過ぎてからの木道は出来るだけアイゼンを外すか、
積雪のある場所を歩いてください。
木道が無残な状態になっています。
よろしくお願いします。
これからの時期は猛吹雪でホワイトアウトになる場合と、
気温が高いために水蒸気が立ち上りホワイトアウトになる場合があります。
前者の場合は考える余地無く撤退ですが、
後者の場合はガスが晴れるのが
あと何時間かというのは判断に迷うところです。
6合目を過ぎた辺りから、
例年のように目印の青色のポールを設置しています。
このポールについては
『山頂まで登るための目印ではなく、
次のポールが見えないぐらいに天候が
荒れている場合はそこで引き返すための目印です。』
吹雪の中でスキルのない登山者がより厳しくなる頂上まで
登ってしまうと命に関わる事故に繋がる恐れがあります。
引き返す勇気を持ってください。
また冬山における基本的な技術の講習会を
大山プロガイド協会が開催します。
2月28日(日) 大山寺にて
アイゼンワーク、ピッケルの使い方、
スノーシューの遊び方などですが、
初心者向きですので、ぜひご参加ください。
詳しくはFace bookをご覧ください。
Face book「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、
夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に
更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.com
登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、
ガイドに興味がある方など
資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。
遠慮無しにお問い合わせください。
また全国各地の山の現在の様子など「山と渓谷社」のHP
ヤマケイオンライン https://www.yamakei-online.com/
をご覧ください。
また無料の会員登録をすると大山付近に関しては過去10年間程度の同時期の情報を
閲覧することができます。
日本山岳ガイド協会
認定登山ガイド(自然公園指導員)
久保昌之
(携帯) 090-7999-2931
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山
TEL 0859-75-2300