ブログ

2021.03.04

だいせん登山道の最新情報~冬山登山講習会~

3,297 view

スタッフ名:久保昌之

2月28日(日)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせ

画像1
画像2
画像3
画像4
午前9時の大山寺の天候
晴れ時々くもり 気温4℃ 微風
 
昨日27日は好天ではあったのですが、
強烈な北風が吹き荒れ、
6合目どころか5合目辺りで
引き返す登山者が多かったようです。
これは本州北部を低気圧が通り過ぎると
同時に大陸から勢力の強い高気圧が
接近してきたために、
高気圧の前側に気圧の谷ができてしまい、
大陸からの強風が低気圧に遮られ、
日本付近に一気に流れ込んだためとみられます。
 
今日の場合は高気圧の中心が
朝のうちに通り過ぎ、
高気圧の後ろ側になったため比較的に
雲が多い天候になりました。
もちろん高気圧の後ろが
どうなっているかにも依りますが、
往々にして高気圧が過ぎると雲が
出やすい傾向があります。
 
本日は大山プロガイド協会主催の
冬山登山講習会が実施され、
12名の参加に対してガイドが4名の
構成での講習となりました。
・アイゼン歩行
・ピッケルの使い方
・スノーシューの遊び方
冬ならではの内容でしたが、
基本は「山を楽しむ」という前提で
楽しんでいただけたように思います。
キャンセル待ちが非常に多かったため、

今週の3月7日(日曜日)に
急遽第2回目の講習会を開催いたします。
都合が合えばぜひご参加ください。
 
実は28日の日曜日に
私の仲間のガイドが北壁を登ったのですが、
その時の様子で非常に多くの登山者が
登っていたけれども、普通では考えられない
装備といつ事故が起きてもおかしくない
登り方をしていた、これもネットの
影響かなという話を聞きました。
 
今のご時勢ではなかなかしっかりした
山岳会に入ってという方が少ないようです。
個人で山を楽しむのもいいことなんですが、
基本的な技術だけは
学んで山に向かいましょう。
山登りは楽しいスポーツですが、
反面リスクの多い面も多々あります。
特に冬山は雪面の状態が
日によって変わるどころか、
朝・昼・夜で状態が変わります。
それらを見極められないと
大きな事故に繋がります。
 
現在の登山道の状態ですが、
かなり多くの方が登っているために
ルートはしっかりしているかわりに
踏み固められているので、
滑りやすくもなっています。
特に朝はアイゼンは早めに装着して、
気温が上がるお昼前後は雪面が
緩んでいるとキックステップで
下山したほうが安全な場合があります。
アイゼンを履いたままだと緩んだ雪で
引っ掛けて転倒する恐れがあります。
 
非常に早く雪山から残雪期の山に
移行しつつありますが、
まだまだ降雪はありますので、
天気予報には充分にお気をつけください。
 
吹雪いてホワイトアウトになる
という状況は少なくなり、
これからは気温の急激な上昇に伴う
ガスの発生が増えてくる
時期になりつつあります。
決して無理をしないで
余裕のある登山を心がけましょう。
 
6合目を過ぎた辺りから、
例年のように目印の
青色のポールを設置しています。
このポールについては
『山頂まで登るための目印ではなく、
次のポールが見えないぐらいに
視界が悪い場合はそこで引き返すための
『目印です』
視界不良の中でスキルのない登山者が
より厳しくなる頂上まで登ってしまうと
命に関わる事故に繋がる恐れがあります。
引き返す勇気を持ってください。
伯耆町よりの南壁
参加者とガイド
大山寺橋からの北壁
南光河原りの登山道入口
阿弥陀堂付近で
アイゼンの説明をする
勝部ガイド
3合目で
ピッケルの説明をする
佐々木ガイド
ブナ林の中で
雪のテーブルを作成中
テーブルを囲んで
食事中の山本ガイド
ピッケルによる滑落停止訓練
スノーシューで
急斜面で下る
冬山講習会のラスト
日本山岳ガイド協会認定ガイドがご案内する旅Qツアー募集中

初心者の為の積雪期登山ツアーはこちら

MORE

スタッフ

Staff blog

Archive

2025年(257)
2024年(434)
2023年(467)
2022年(440)
2021年(385)
2020年(382)
2019年(139)
2018年(143)
2017年(73)
PAGE TOP