登山道の最新情報 ~ 夏道と船上山
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スタッフ名:久保昌之
9月4日現在の大山山系の登山道の最新情報をお知らせします。
このところ秋雨前線が停滞し、
グズついた天気が続いていますが、
日によっては雨降りでも
蒸し暑く感じる時があります。
これは前線の位置によるものです。
低気圧というのは時計と反対周りに
風が吹き込んでくるため、
大山付近より南側(平面でみると下側)に
前線が伸びていると、
大陸の寒気団からの風が吹き込んできます。
そのため肌寒い日が続きます。
逆に大山付近よりも北側(平面でみると上側)に
前線が延びると
太平洋からの暖かい湿った風が吹き込むため、
蒸し暑くなります。
同じ気温でも吹く風によって、
今の時期は心地よく感じる時と
蒸し暑く感じる時があるのは、
この風向きのためです。
(大山夏山登山道の様子は勝部利久ガイドよりの提供です)
やはり9月の声を聞くと随分と秋らしく感じる頃となりました。
8月の長雨の影響で登山道が崩れたり、
崩壊したところはありません。
登山道のお花も減ってきて秋の花、
秋の結実がみられるようになりました。
「アキノキリンソウ」「タンナトリカブト」「ツリフネソウ」
「クロバナヒキオコシ」「クズ」「キュウシュウコゴメグサ」
「ダイモンジソウ」「イヨフウロ」等々。
結構目立たないけれどもたくさん咲いています。
登山者自体も
夏休みが過ぎたために減ってきて、
のんびりとお花を見ながら
登れる時期となりました。
(大山山系の船上山の様子は杉村康之ガイドより提供です)
船上山は大山の縦走路のコール(スタート)地点でもありますが、
古くに山岳仏教が華やかな頃は、
大山、三徳山、とともに伯耆三嶺と呼ばれて
霊場として栄え、
また後醍醐天皇が隠岐の島を脱出して、
この船上山に潜行した場所
としても知られています。
ここで船上山合戦に勝利した後醍醐天皇は
山頂に行宮(あんぐう)を建て、
後に再度天皇になるために京都を目指します。
これが鎌倉幕府の滅亡の原因
のひとつになっていると言われています。
この船上山行宮跡は船上神社のさらに奥にありますが、
私が20年ほど前に行きかけましたが、
猛烈な藪コギとその道跡すら見つけられず諦めました。
今でも整備はされていませんので、
入り込まないほうが良さそうです。
山頂北側の小高い丘から、
西側は島根半島から、北側は隠岐の島まで一望できることから
後醍醐天皇が行在のときに
この地でたびたび野立てをされたといわれており、
この地に大正13年に「船上山行宮碑」が建立されました。
手軽に登れる山で登山道も迷うことなく登れますが、
登山道が粘土質のため、
雨が降ると非常に滑りやすくなりますので、ご注意ください。
また山頂近くに休憩舎があり、
水道も完備されています。
雨降りなどに利用されるといいと思います。
また幅600mに及ぶ屏風岩、
千丈滝など自然と歴史が満載の山ですので、
ぜひ登ってみられるといいでしょう。
健脚向きですが、
さらに登ると勝田ヶ山から「通称ゴジラの背」を経由して
甲ヶ山、矢筈ヶ山から大休峠まで歩くことができます。
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