美しい調和のとれた場所 -「明通寺」-
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スタッフ名:杉森
こんにちは!
朝晩、めっきり寒くなり、秋の訪れを感じます。なんて格好つけていますが、待望の食欲の秋です。先日、親戚にお米と栗を頂いたので、休日栗ご飯をつくってみました。皮むきは面倒ですが、頂いた分すべての皮むきをし、塩と一緒に投入。しばらく出来上がりを待ちました。あまり栗ご飯は好きでは無いのですが、自分が皮むきをした事もあり、ちょっと待ち遠しかったです。完成し頂いたたら、味覚が変わったのか、自分が携わったからか、とても美味しく感じ、食欲の秋を感じた今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
スタッフの杉森です。
天気が良かったのでドライブがてら若狭町に行ってきました。前から一度行ってみたかった「明通寺」へ行くためです。今回はその「明通寺」をご紹介したいと思います。
「明通寺」の沿革
明通寺の創建は大同元年、坂上田村麻呂が東夷東征の為当地を訪れたところ、大きな一大棡樹(ゆずり木)があり神の化身と思われる老人が修行に明け暮れていたそうです。それを見た田村麻呂は神意を感じ、一大棡樹から薬師如来、降三世明王、深沙大将の3躯の木像を彫り込み、堂宇を建立し安置、すると不思議な事に光明が常に通じるようになった事から「明通寺」と名付けられたと伝えられています。
幽谷の国宝建造物、重要文化財
本堂…桧皮を葺いた落ち着いた傾斜の屋根をのせた純粋な和様建築で、中世密教寺院の本堂として典型的な五間堂の姿をしています。ちなみに昔は、仏像がある間には入れないように格子があったそうですが、現在は格子もなく自由に見ることができます。
重要文化財の三体の仏像
・薬師如来坐像 「医王」とも呼ばれ、安楽を与える仏様として民間でも親しまれています。
・三世明王立像 足下に大自在天と烏摩を踏みしめ、儀軌に忠実な像容に表されています。
・深沙大将立像 「西遊記」に登場する流砂河の主・沙和尚(沙悟浄)のモデルだそうです。
残念ながら、この三体の仏像は撮影NGでした。
三重塔…上層へ行くにしたがって寸法を減らす均衡のとれた構成が優美な姿を造り出し、純和様の三重塔としてより整った美しい姿で知られています。これが見たくて「明通寺」に足を運びました。実際、目の当たりにすると想像していた以上の美しさに目を奪われました。
落ち着ける境内、穏やかな時間
境内は苔が生え、「平泉寺白山神社」をおもわす雰囲気が漂っていました。静かで川のせせらぎが聞こえ、本堂では僧侶の方が団体の方々に説明をしていました。僧侶の方のゆっくりとした口調、声の高さ、それらが相まって心落ち着く時間が流れているようでした。
今回のご紹介は以上になります。若狭町は中国、遠くはインド、ヨーロッパに続く港町でした。もちろん船には危険が伴うこともあり、寺院がたくさんある地域です。興味がある方は、若狭町で寺院巡りをしてみてはいかがでしょうか。色々な発見があると思いますよ!
「明通寺」 小浜市門前5-21 休暇村越前三国より車で約120分 拝観料 500円