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2023.10.30

中部縦貫道・勝原-九頭竜ICが開通 掘削現場を見学してきた。

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スタッフ名:野口新之介(紅葉も見頃です)

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福井市と東海北陸道を経由して、長野県松本市を結ぶ中部縦貫自動車道のうち、勝原(かどはら)インターチェンジと九頭竜インターチェンジを結ぶ区間が28日開通しました。

中部縦貫自動車道は2026年春の開通に向けて工事が進められていて、開通したのは、このうち大野市にある勝原ICと九頭竜ICを結ぶ9.5キロの区間です。

今回の開通により、福井市中心部から大野市和泉地区までの所要時間は約50分となり、これまでより20分近く短縮されたということです。福井と中京圏とのアクセスが益々便利になりました。
今年の夏、掘削工事管轄の福井河川国道事務所に連絡して、トンネル工事の内部を見学させていただきました。重機が動く中、トンネルの槌音を感じながらの見学です。
ダイナマイトを爆破した後、重機で掘り進みます。見たこともない重機が次々に現れます。テレビの中の様な世界が現実目の前に広がり、真夏でしたがひんやりとした気温。そして緊張感のある空気が漂います。
こちらはトンネル内に設置されていた二酸化炭素濃度計。坑道の中は様々なガスが発生する可能性があり、空気測定器的な物があちらこちらに設置されていました。
作業の方は産業用防塵マスクを着用。私も使い捨ての簡易タイプの物を着用しました。不織布マスクに比べて分厚くフィット感が強力でかなり息苦しいタイプです。産業用防塵マスクは更に息苦しいのではと思われます。
掘削工事によって出た岩や土は、主に公共事業の埋め立てで使われるそうです。岩の一部は化石発掘現場にも回されるとのこと。福井県らしい使用方法ですね。
トンネル内の湧き水は強いアルカリ性とのこと。薬品を混ぜて中性になるよう中和して、近くの九頭竜ダムに流しているそうです。
今回の見学は国土交通省のHPで見つけたインフラツーリズムという取組みで、福井県内でも「中部縦貫自動車道・大野油坂道路」が対象施設として掲載されていたので電話してお願いしたものです。
プロジェクトX、仕事の流儀といったNHKの番組取材に同行した様な感じで、観光施設ではない現場の空気を間近に感じることができました。まさに世界は誰かの仕事でできているという思いです。

中部縦貫道は中京圏からのアクセス向上で観光の活性化にも繋がるし、北陸自動車道や国道8号線が通行止めになった場合の迂回道路としての役割も期待されています。
福井県内区間は全て無料。北陸新幹線開業で東京からの列車によるアクセスに続き、中京圏からの車のアクセスが向上。ますます福井が近付きますね。

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