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2021.07.14

この地に根差して80年!!大船渡「ど根性ポプラ広場」

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スタッフ名:勝田

東日本大震災で発生した大津波を耐え抜き、たった一本だけ瓦礫の中に未だそびえる姿で人々が大震災から復興するシンボルとなった陸前高田市の「奇跡の一本松」。海水に浸った影響からその一本松は後に枯れてしまいましたが、モニュメントとして今日もその姿をみることが出来ます。


ところで、このような震災からの復興に進むなかで人々の支えとなった樹木がお隣の大船渡市にもあるのはご存知でしょうか??

今回は大船渡市に生育する「ど根性ポプラ広場」のポプラの木をご紹介します。

ど根性ポプラ

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およそ90年前に発生した三陸大津波の後、現在広場がある場所にかつてあった商店の敷地内に植えられたというこのポプラの木。現在の樹高は25mかそれ以上だそうです。でかい・・・

東日本大震災が発生したときはポプラのある三陸町にも津波が複数回にわたって押し寄せ、ポプラ自体も津波に樹高のほぼ半分まで浸かりました。津波が三陸町の沿岸部に甚大な被害を与えるなか、ポプラだけがその場で倒れる事無く耐え抜いたことから、地域の間ではいつしか「ど根性ポプラ」と呼ばれるようになりました。
ポプラの葉っぱはスペード~菱形。葉柄が柔らかいので、風を受けるとゆらゆらと優しく揺れます
樹高25mを支える幹の部分。深く割れ剥がれた樹皮が80年余という時間の蓄積を物語っているかのようです
下から
よく見ると3本のワイヤーで支えながらそびえ立っているのが分かります。
ポプラの枝は幹に沿うようやや垂直に伸びるため、ホッソリとした樹形になります。
公園の全景
ベンチとトイレが備わった静かな広場です。この場所は元々は商店や旅館、倉庫が並ぶ民有地でしたが、
震災後に協議を重ねて平成30年に多目的広場として整備されました。

アクセス

三陸道「三陸IC」から車で4分(三陸道経由:休暇村気仙沼大島から車でおよそ45分)

三陸リアス線「三陸駅」から徒歩で約10分
(JR大船渡線「JR気仙沼駅」→BRT→JR大船渡線「盛駅」→三陸鉄道リアス線→「三陸駅」)

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