ちょっと足を延ばして「久須師神社」
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スタッフ名:畠山
古くから大島で「お薬師さん」の愛称で親しまれている「久須師神社」。
先日、島内の各家庭の正月飾りを集めお焚き上げするどんと祭が執り行われました。
境内から少し階段を上がると門があり、仁王像がお出迎えしてくれます。
門を抜けると正面に古いお社が姿を現します。
島内散策のついでにお参りしてみてはいかがでしょうか。
神社なのに仁王像?
久須師神社は明治三年に改称されたもので、それ以前はお薬師さまと呼んでいたようである。(大島誌より抜粋)
久須師神社は、元応二年(1320年)に菊田氏が比叡山に登り薬師尊像を拝受し信仰したことに始まります。
それ以降、紆余曲折あり大島内に薬師堂を建立し信仰していましたが、明治元年(1868年)に維新政府より神仏分離・神仏判然令の通達があり、薬師堂関係者は薬師堂の将来を考え、現状より神社にすべきであるとの結論に至り、その後、医薬に関係のある神二柱を祭神として社号を久須師神社へと変更しました。
仁王像は元文三年(1736年)に菊田氏が奉安を計画し、三年に完成して船で江戸から大島まで運ばれました。神仏分離令により神社に仁王像を奉置するのは適当ではないため、一度気仙沼市内にある菊田氏と縁のある寺へと安置されました。ところが明治二十三年気仙沼地方に疫病が流行し、人々はこれは仁王様の祟りではないかと思い、再び久須師神社に帰って来ました。