みちのくひとり旅116 北上川河川歴史公園
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スタッフ名:吉田
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今回紹介するスポットは東北地方最大の河川・北上川本流と旧北上川の分流する中州にある歴史公園の「北上川河川歴史公園」です。
この北上川河川歴史公園は登米市と石巻市の市境に位置し、北上川と旧北上川が分流する人工的な中州にあり、北上川の治水の歴史を学ぶことができます。
追波湾に流れ込む現北上川は明治43年の大水害を受けて翌明治44年~昭和9年にかけて開削されたもので、それ以前は現在の旧北上川が本流でした。その際に分流する地点としてこの地に鴇波洗堰(ときなみあらいぜき)と脇谷洗堰(わきやあらいぜき)の2つの洗堰が建造されました。
2つの洗堰のうちの一つ、下流部にある脇谷洗堰(わきやあらいぜき)は通船のために脇谷閘門が併設されているのが特徴の洗堰で、2004年に北上川分流施設群の一つとして土木学会選奨土木遺産に認定されました。
現在ではその上流部に2004年竣工のゲート式水門の脇谷水門があります。この水門は通常時は全問開門で通船も出来る様になっており、洪水時のみ閉門し下流部の洪水対策となっています。
もう一つの洗堰で上流部に位置する鴇波洗堰(ときなみあらいぜき)は日本の分水堰技術黎明期に建設された希少な土木施設としても知られる固定堰で、通常水位時は18門の暗渠から、洪水時は堰の上を水が越流する構造となっています。
また右岸側に魚道が通っており、秋にはここでサケ漁が行われています。
この洗堰も脇谷洗堰と同じく土木学会選奨土木遺産に認定されています。
歴史公園の名にふさわしく敷地内には明治期に農業用水の取水に使われた「一本松樋管」や北上川下流部で使用されていた「月浜第一水門」のゲート、大正時代の北上川河川改修工事の際に使われた煙突など歴史的価値のある近代土木遺産を間近で見る事ができます。
また親水公園らしく広場や水路もあり大人だけでなく子どもも楽しめる施設になっています。
皆様も是非東北最大の河川・北上川の洪水との闘い、治水・利水の歴史の結晶であり、近代土木遺産の素晴らしさを体感できるこの北上川河川歴史公園へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
きっといつも何気なく見ている「川」をもっと知る良い機会になるはずです。