ブナの豆知識「マスティング」について解説します!
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スタッフ名:藤原
乳頭温泉郷の目玉と言えば何といっても綺麗なブナ林!
四季それぞれで素晴らしい景色を作り出してくれる乳頭自慢の木です
今回はそんなブナの面白い生態をご紹介します!
少しでもブナに興味を持っていただけると嬉しいです(*^-^*)
ブナの生存戦略「マスティング」について
ブナは毎年五月に黄色の花を付け、秋ごろにブナの実を大量に落とします。
このブナの実、周辺に生息する熊やネズミ等の動物たちの大好物
あっという間にそのほとんどが食べられてしまうとされています
これではブナの木が育つどころか発芽すらできない...
そこでブナは3~5年に一度大豊作を迎えます。
この一連の大豊作は「マスティング」と呼ばれています。
この大豊作、何がすごいかというと付近の動物が食べきれないレベルの量の実が生まれます。
ここで重要なのはブナの実と付近の動物の数は密接に関係している点
ブナ林に住む動物の多くはブナの実を主食にするため必然的にブナの実に依存する生活を送ります。
ブナの実の収穫量が多ければ多いほど付近の動物の数も増えると言われています
つまりブナの実によって動物の数は半ばコントロールされている、ということ
ブナはこの数を巧みに操り、動物の数が一定になってきた3~5年の間隔を狙ってブナの実を大量に落とします。
こうすることで生き残るブナの実が生まれ、発芽するチャンスも増えてくるのです。
可憐な姿に反してブナは緻密な戦略を立てる策略家なんですね...
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