観光

2022.05.10

とうとうと流れる水~針江生水の郷~

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スタッフ名:西館 前田

皆様、こんにちは。暑い日と肌寒い日がかわるがわるやって来ますが、お元気にお過ごしでしょうか。
 
私は先日、休暇村から見て琵琶湖の対岸に位置する、高島市新旭町針江に行ってきました。
この地域には日本でも珍しい水の文化があります。比良山系に降った雪や雨が伏流水となり、各家庭から清らかな水がこんこんと湧き出ます。住民の方々はこの水を家庭の敷地内に引き込み生活用水として利用していて、このシステムを川端(かばた)と呼びます。
住民の方がボランティアガイドとして、詳しく説明しながら川端を見せてくれます。
常夜灯の中には鉄管が入っています。豊かな地下水脈に鉄管を打ち込むだけで、水圧により自噴します。住民の方が、景観を損なわないようにと常夜灯をかぶせたそうです。
季節はちょうど桜の頃でした。見学は事前予約制です。花見客で道路は混み、JRで訪れた私と大阪からの女性二人組だけが10時の回に間に合いました。
地区の中心を流れる針江大川。夏になると琵琶湖から魚がたくさん遡上してきて、子供たちは発泡スチロールの船を浮かべて遊び、時には魚を取ることも。
清流にそよぐ梅花藻。夏には白い花をつけます。
地下水と、高島市の水道水の飲みくらべができます。地下水はまろやか!
水路には住民の方が育てている鯉のほか、ビワヨシノボリなども住んでいて、野菜や米を洗った後のくずなどを食べて水をきれいに保ってくれます。 
豆腐を川端で冷やす様子。
休暇村近江八幡のロビーに関連書籍をご用意しております。
自然の湧水を利用し汚さずに自然に返すシステムが、循環型社会のモデルとして注目を浴び、世界各地から見学者が訪れるそうで、コロナ禍以前は約2割が外国からの方だったそうです。
海外のテレビ局が取材に来て、ボランティアガイドの皆様はイタリアのテレビに出たり、アメリカへ講演に行ったりしたことがあるそうです。
 
上下水道が普及した現代において、今なお自然の恵みを利用した暮らしが脈々と営まれていること、地区の住民が、自らの生活の場を守るために率先して外部からの見学者の受け入れ態勢を整え運営していること、JR湖西線は滋賀県でも特に田舎ですが、そこの小さな集落が世界の関心を集めていること、そして何よりも清らかで豊かな水量とそこに息づく生命に感激しました。
 
多くの方にご覧いただきたい場所です。滋賀県にお越しの際にはぜひとも足をのばしてみてください。
 
※見学は申込制です。川端は家庭の敷地内にあるため、必ずボランティアガイドの引率が必要で、集落の中を見学客だけで自由に見て回ることはできません。
 
針江生水の郷(はりえしょうずのさと)
針江生水の郷委員会事務所
住所:滋賀県高島市新旭町針江372(針江公民館横)
電話:0740-25-6566(FAX兼用)
Eメール:shozunosato@lapis.plala.or.jp
定休日:月曜日
協力金:一人につき千円
休暇村から車で約八十分

案内時間の目安
午前10時から1時間程度
午後 2時から1時間程度

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