ローカルガイドツアー:庄原酒蔵めぐり
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スタッフ名:榎本
いつも休暇村帝釈峡のブログをご覧いただきありがとうございます。
レストランの榎本です。
先日、庄原DMO(一般社団法人 庄原観光推進機構)様の主催する市民向けローカルガイドツアーに参加しました。
ローカルガイドツアー詳細はこちら(外部サイト)
私が参加したものは、庄原酒蔵めぐりという、日本酒好きにはたまらない「蔵元の方のお話を聞きながら試飲もできる」ツアーでした。
今回巡った酒蔵は全部で3社。
当レストランでも好評の「超群」「菊文明」と「比婆美人」の酒蔵です。
当日は、昼過ぎに集合場所から出発し、まず1件目の超群を作られている生熊酒造さんを訪問しました。
生熊酒造さんは慶応元年(1865年)創業という超・老舗の蔵で、銘柄の超群は連山の中の富士山や群鶏の中の一鶴のように、酒造界で一際秀でることを祈念して名づけられたといいます。
今回ご紹介していただいたお酒は純米酒・純米吟醸・純米大吟醸・大吟醸の4種類で、甘口辛口を示す日本酒度は純米大吟醸の値で+10もあります。
このしっかりした辛口の味わいを引き出す秘訣は、カルスト台地に育まれたミネラルの豊富な水(硬水)だそうです。
2件目に訪問したのは、先の生熊酒造さんと同じ通りを少し進んだところにある、菊文明を作られている北村醸造場さん。
こちらでも原酒、アイガモ純米原酒、アイガモ純米酒、純米吟醸と4種類の試飲をさせていただきながら、社長の夫人と息子さんにお話をしていただきました。
家族経営の小さな蔵ゆえの、家族全員が一丸となって酒造りに注ぐ情熱がひしひしと伝わってきます。
理想とするお酒の味は、澄んだ水のような、食事しながら日常に馴染むもの。
今も進化し続けているお酒の、毎年の違いも楽しみにしてほしいとのことでした。
こちらの蔵でも、壁にはビッシリと賞状や今までのラベルが見られ、200年に渡る歴史を感じられます。
3件目には、今までの2件からは少し離れた庄原市三日市の蔵、比婆美人酒造さんを訪れました。
到着すると、ツアー一行を歓迎する社長の姿が。
その後は社長自ら軽妙なトークを交えつつ、醸造所内を一巡り先導してくださいました。
途中では、仕込み水の試飲という現地ならではのイベントも。
比婆美人酒造のセルフタイトルでもある銘柄・比婆美人は、バリエーション展開の中でも社長の育てた米を使ったお酒が売りのひとつ。
食べる米も、お酒になる米も、同じコツで美味しくなるのだと語っていただきました。
こちらでももちろんの試飲タイムが。
本醸造辛口、純米生酒、純米吟醸、大吟醸の4種類で、辛口から甘口、純米酒と醸造酒、生酒と火入れ酒とバランスの良い対比で試飲させていただけたと思います。
また、途中のお話で、日本酒の鮮度を保つコツを教えていただけました。
個人的には温度や瓶内の空気が気になっていましたが、実際には光が当たることが劣化の最大の原因なのだとか。
温度よりも光を当てないことの比率が大きいため、涼しい場所に置くよりは暗い場所に置くほうが鮮度を保てるそうです(もちろん涼しくて暗い場所が一番良い)。
未開栓で賞味期限のない日本酒ですが、より美味しく楽しむためにも気を付けたい点ですね。