ブログ

2026.05.23

裏磐梯・早稲沢 ~ 自然郷と山人たちの祭り

290 view

スタッフ名:高梨

画像1
 休暇村裏磐梯からさらに北に7㎞、車で10分のところ、桧原湖の北東端に早稲沢(わせざわ)という集落があります。戸数40数戸の大自然に囲まれた集落です。ここは色々と魅力的な集落で、住人はユニークで少し過激な人も多いのですが、とてもみな優しい人たちです。
 
 早稲沢は、安土桃山時代、殿様とともに京都近辺から移住してきた木地師集団が会津に居ついて形成された集落との言い伝えもあるようです。根っからの山人たちであります。
 
 毎年5月中旬に行われる「山の神神社祭礼」にその片鱗が見えます。神様に感謝するお祭りは、会津では秋祭りが多いのですが、ここでは珍しい春祭りです。山の神様の恵みとは、従来から春グマと山菜のことなので、春に御礼をするのかもしれません。
 
 
画像1
 男たちは、みな、羽織り袴の正装です。山の神への感謝の思いです。
 
 神社で長い神事が終わり、いよいよ神輿(みこし)が集落を巡ります。昔は一軒々々を巡ったそうですが、今は簡略化され5組の組長の家を代表で廻るそうです。それでもそれぞれでの神事は長く、宮司さんも祝詞奏上は大変で人々はみな神妙で敬虔な面持ちで聞き入ります。

 
画像1
画像1
画像1
 さて一組が終わると次の組へと神輿を担ぎ移動するわけですが、担ぎ手はみな高齢で明日の仕事に差し障りがあるとのことで軽トラックで移動!! 高齢化社会ですね!
 
 
画像1
 神輿の次は山車(だし)ですが、それを引く子供は何と2人だけ! ここも少子高齢化の影響?と思いきや、最終的には10人になりました! まあまあ。
 
 
 全部を廻るといよいよ宴会です。すごいご馳走が待っています。なにせ年に一度のお祭りですから! ここでの主役は山菜料理です。多種多様な山菜がいろいろな調理ででてきます!最高~っ! 
 私も狂喜してご馳走をいただきます。但しこれは2019年までのこと。
 
 
画像1
 コロナ禍の期間は中止を余儀なくされ、ようやく最近再開されるようになりましたが、当番組長の奥様の負担軽減等のため、外注のオードブル・寿司・刺身となりました!
 
ただ残念がったのは私だけだったのです。男たち曰く「山菜なんて毎日こればっか食ってっがらなあ、たまには肉や刺身が食いてえよ!」
 
画像1
 そんなわけで、山人たちは、みんなニコニコ、楽しそうに酒をくみ交わしています!
 集合写真も、みんないい顔でしょ?!

 
 早稲沢の男たちはみな働き者で、生きるために全力投球です。
 高原野菜の一大産地をつくり、販路をいろいろ工夫し、民宿を経営し、マイクロバスを購入して      送迎サービス、温泉も掘り当てました。

 近年は、神社のわきに何と400mトラックと桧原湖一周ロードコースをつくり、陸上競技長距離走の夏季合宿の一大基地となりました。昨年の高校駅伝で全国優勝を果たした学法石川高校や有名高校、箱根駅伝の常連大学などたくさんの大学・高校の陸上部が合宿して練習しております。練習風景を見るだけでも壮観ですよ。
画像1
 またシンガーソングライターの小椋佳さんも、学生時代、早稲沢の学生村で司法試験の勉強にいそしみ第二の故郷ともなったため、民宿のご主人の「小椋」姓をいただき芸名としたそうです。当時の記念の言葉が今も「山城屋」さんの柱に刻まれております。
 
 
 日本社会の荒波のなかであらゆるものが衰退・変化するなかで、早稲沢の山人たちは、変化はこうむるものの、できる限り、自らのプライドと伝統を大切に生きております。
 
 また早稲沢の女将さんたち、魅力的な男たちに惚れて嫁いできた方々の出身はまさに全国区で美人ぞろいの温かい方々です。
 コロナ禍の前までは、東京杉並区の中学生たちが女将さんのホスピタリティのもと、宿泊学習(林間学校)で数日間滞在し、農業体験や自然体験、星空観察等で生涯忘れ得ない思い出を刻みました。
 
 神社の森を歩くと、ニリンソウ、コミヤマカタバミ、ズダヤクシュ…が咲いていました。
 
 
画像1
画像1
画像1
 早稲沢から見る磐梯山は半分だけ。桧原湖は夕刻、美しい凪ぎとなりました。
 
 
画像1
画像1
 美しい日本の山人が暮らす自然郷がここにあります。
 
 早稲沢には今営業する民宿が5軒あります。休暇村宿泊の翌日もしくは前日、早稲沢に宿泊され、古い昔からの山人の里の空気を体感されてはいかがですか!
 また早稲沢の入口には、今を時めく会津山塩ラーメンの超人気店「しお〇(まる)」が皆様をお待ちしておりますよ!
 
(民宿へのお問い合わせは、まず裏磐梯観光協会(Tel.0241-32-2349)に問い合わせるのが便利です。)

スタッフ

Staff blog

Archive

2026年(109)
2025年(241)
2024年(216)
2023年(362)
2022年(355)
2021年(365)
2020年(355)
2019年(364)
2018年(369)
2017年(186)
PAGE TOP