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2020.12.21

シューベルトの『冬の旅』と凍った曽原湖

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スタッフ名:上村

おはようございます。当ブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。

個々のところ毎日雪が降っており、積雪も本格的になってきました。昨年度と比べると、今年は絶好のクロスカントリー日和が期待できそうです。それでは、現時点での予約状況を発表いたします。

12月21日(月)現在の応募状況

【1月】     9日(土)2名、10日(日)11名、16日(土)5名、17日(日)1名
23日(土)1名、24日(日)4名、30日(土)0名、31日(日)6名

【2月】 6日(土)6名、7日(日)0名、13日(土)2名、14日(日)0名

各お日にち定員15名となっております。まだどの日程も空いておりますので、ご予約をお待ちしております。
ところで、みなさまは、シューベルトの『冬の旅』という歌曲集はご存知でしょうか。
クラシック音楽に造詣が深い方でしたら、耳にしたことがあるかもしれません。

冬の旅(ドイツ語:Winterrreise)は、シューベルトが病に侵された晩年に作曲された歌曲集です。
歌詞は、同時代のドイツ・ロマン派の詩人ヴィルヘルム・ミュラーによる同名の詩集がもとになっています。名家の裕福な娘との結婚を約束されたはずの若い男が失恋し、絶望の果てに厳しい冬の中を孤独にさまよい歩くというなんとも暗い歌曲集です・・・。シューベルトも、(晩年は病と貧困、ウィーン体制や出版物検閲による閉鎖的な社会情勢などが起因してか)この詩の暗さを見事に体現した旋律を書いています。

ですが、この暗くて陰鬱な歌曲集が未だに人々に名作として語り継がれるのは、やはりシューベルトの天性ともいえる才によって紡がれた切なくとも美しい旋律と、誰もがその暗さや孤独を抱えているが故の普遍性故だと私は考えています(あとは、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウをはじめとする往年の名歌手の活躍もあるでしょう)。冬の裏磐梯の風景にも、この冬の旅を思わせる魅力があると思います
今回は、曽原湖周辺の様子を紹介します。ご覧のとおり、水面はシャーベット状に凍り、その上に雪が積もっているので、陸と水の区別が付かなくなっています。手前の木造の小屋に雪が積もっているのが哀愁を誘います
このような風景を見ながら独りで曽原湖周辺を歩くと、本当にシューベルトの冬の旅の冒頭の旋律が頭の中に流れてきます。

~余所者として来、余所者として去ってゆく・・・~
画像1
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こちらは曽原湖周辺の針葉樹たちです。唐松のトンネルが美しいですね。

以前私のブログで紹介しましたように、この厳しい冬の中、緑を絶やさずに端正に佇むトウヒやマツをみると、やはり堅実さや希望を見出すことができます。
そういえば、『冬の旅』の五曲目には、(針葉樹ではありませんが・・・)『菩提樹(Lindenbaum)』というタイトルの名曲がありますね。主人公の青年が、街に佇む菩提樹に寄りかかり、『・・・ここで永遠に憩えば良いよ』と語りがける菩提樹に一瞬の希望を見出しますが・・・、冬景色に樹木が絡むとなんだかそのシーンを連想させます。

新型コロナウイルスの影響で、より孤独や絶望、閉塞感を感じやすい社会になってしまいましたが、むしろそのような時代だからこそ、裏磐梯の雪景色や冬の旅といったものに共感し、惹かれるのだと思います。
 

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