だいせん登山道の最新情報~穏やかな山頂~
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スタッフ名:久保昌之
1月11日(金)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせ
午前11時の大山寺の天候 くもり 気温 3℃ 無風
午後 2時の山頂の天候 晴れ 気温-3℃ 無風
年末の寒波以降、比較的に落ち着いた天候が続いており、
まとまった降雪もないままの状態です。
ただ注意したいのは、
まとまって降った雪の後が暖かい日が続いており、
積雪量は少ないんですが、なだれの発生することがあります。
1月4日の午前8時過ぎですが、横手口沢で雪崩が発生しています。
面発生の乾雪全層雪崩のようで、標高差約750m、幅推定で40m、
沢源頭から旧環状道路まで流れています。
当然登山道ではない場所ですが、バックカントリーで
スキーとかスノボでよく利用される沢です。
過去にも大規模な雪崩が起きた沢でも
ありますので、この沢に限らず雪崩に対する注意は必要です。
雪崩の起きる場所はどこでも可能性はあり、
発生するまでの天候、降雪状況、
当日の気温など様々な要素があります。
ある程度の予測はついても、
必ず発生しないということは誰にもわかりません。
まず雪崩に対しての知識ももちろんですが、
冬山での対応技術を確実に持っている仲間と
冬山に入るようにしてください。
出来るだけ単独は避けてください。
登山道で危険な場所はありません。
やや気温が高いと登山道も雪が
柔らかくなるので、キックステップだけで歩けます。
これは当日でないと状態はわかりませんので、
必ず10本以上の前爪の付いたアイゼンをお持ちください。
冬山の装備は自分の命を守るための道具です。
その使い方を熟知していないと「猫に小判」です。
格好だけで登れるほど冬の大山は甘くないですからご注意を。
冬の大山は夏とは全く様相が違います。
無雪期の延長で道具だけ買い揃えて登山に来ても
大きな事故に繋がる恐れがあります。
必ず基本技術を身につけてから、
単独は避けて経験豊富な方と登るようにしましょう。
※今回の画像も山仲間の佐々木ガイドの提供です。