「蕎麦文化を巡るVol5」 三国・新保屋。あまりの旨さに唸る
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スタッフ名:杉森
こんにちは。日本の食の原風景を求めて歩く「蕎麦文化を巡る」シリーズ。 第5回目となる今回は、福井県坂井市三国町にある老舗「新保屋(しんぼや)」を訪ねました。
三国の古い町並みに溶け込むその外観は、暖簾をくぐる前から「あぁ、ここは絶対に美味しい」と確信させてくれる趣があります。
一歩足を踏み入れると、木の温もりを感じる落ち着いた空間。 出汁の香りがふんわりと漂い、心まで解きほぐされるようです。
まず注文したのは、「おろし天ぷらそば」。 福井の代名詞である「おろしそば」に、揚げたての天ぷらが添えられた贅沢な一品です。
運ばれてきた瞬間、まずその佇まいに見惚れました。 キリッと締まった蕎麦に、ピリリと辛みの効いた大根おろしの出汁。そこにサクサクの天ぷらがコクを添えます。
一口啜れば、蕎麦の力強い香りが鼻に抜け、絶妙な出汁の塩梅が追いかけてくる。 「まさに、これだ。」 自分の好みのど真ん中を射抜かれたような感覚でした。 夢中で食べ進めるうちに、蕎麦の香りと喉ごしの虜になっている自分に気づきます。
しかし、このまま席を立つには、あまりにも名残惜しい。 この美味しい蕎麦を、次はもっとシンプルに、直球で味わいたい——。 そんな衝動に抗えず、気がつけば「ざるそば」を追加で注文していました。
「おかわり」として運ばれてきた、ざるそば。 つゆを付けずに数本手繰れば、蕎麦本来の甘みが噛むほどに広がります。 おろしそばで感じた「躍動感」とはまた違う、蕎麦の「静かな力強さ」を堪能することができました。
二枚完食。お腹も心も、これ以上ないほどの満足感で満たされました。
三国の地で長年愛され続けてきた「新保屋」さん。 一杯で終わらせるのがもったいないと思わせる、魔力のような旨さがそこにはありました。
「自分の好みにぴったりの蕎麦に出会う」 これこそが、蕎麦巡りの醍醐味ですね。
皆様も三国へお越しの際は、ぜひこの暖簾をくぐってみてください。 きっと、胃袋が「もう一枚」と欲しがるはずです。
新保屋 福井県坂井市三国町神明1-1-10 休暇村越前三国より車で約10分
営業時間 11:00~15:00(14:30LO) 蕎麦が無くなり次第終了
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日休業)、第3日曜日 ※公式サイトで確認を
新保屋 公式ウェブサイト