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2023.03.08

最後まで任務を全うし、人間愛にあふれる遺書を残した潜水艇長

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スタッフ名:杉森

「沈勇」と称される「佐久間勉」と世界を驚愕させた潜水艇乗組員
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こんにちは!ようやく寒さも弱まり、暖かくなってきました。お天気のいい日も続き何処かに行きたい今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。スタッフの杉森です。
先日、天気が良かったので若狭町へドライブに行き、その時に「佐久間記念交流会館」という看板が目に入り、寄り道してみました。ですが・・・
 
どんな所なのかと期待と不安でしたが、どちらかと言うと嫌な予感がしていました。
予感的中、閉館日にきてしまいました。これでより一層知りたいという気持ちに火が付きました。
~「沈勇」と称えられた「佐久間勉」~
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1879年9月13日に福井県三方郡八村(現:若狭町)で、前川神社神官で小学校教員だった佐久間可盛の二男として生まれ、福井県立小浜尋常中学校・攻玉社を経て、1901年12月に海軍兵学校(29期)を卒業。
1903年に海軍少尉となり、同日中に巡洋艦「吾妻」に乗り組んで日露戦争を迎え、1906年に川崎造船所で建造された日本が初めて持った第六潜水艇隊で副長、1908年には艇長に任命されました。
~訓練中の悲惨な事故と一冊の手帳~
第六潜水艇隊が山口県新湊沖で訓練中に沈没。潜水艇の総指揮者である佐久間艇長を含む乗組員14人は、浮上のためのあらゆる手段を尽くしましたが、全員が海底の艇内にとじ込められ亡くなりました。
事故後、潜水艇を引き上げたところ、佐久間の衣服のポケットから一冊の手帳が見つかりました。そこには、事故が起きた10時から絶命する12時40分までの艇内の様子が39ページにわたり、克明に書き残されていました。

~手帳の中の遺書~
手帳には、沈没の原因や浮上のために尽くした手段などが書き込まれており、そのことが後の潜水艇の発達に大きく貢献することになりました。
また、天皇陛下へのお詫びや、部下の家族を思う言葉も書かれていました。
極限状態に置かれながら最後まで任務を全うし、人間愛にあふれる遺書を残した佐久間艇長。その遺書の言葉は、「沈勇」と題されて、戦前の教科書に長く掲載されていました。

~英国や米国でも~
潜水艇を引き上げてみると、佐久間艇長を含む乗組員14人のうち12人が、自分の持ち場で亡くなっていました。残る2人は破損した場所で見つかり、最後まで修理にあたっていたことがわかりました。すべての乗組員が艇長の指揮のもと、冷静に任務にあたりながら亡くなっていたのでした。
そのことが海外にも伝わり、海軍軍人の模範として、イギリス海軍では教本に載り、アメリカでは国会議事堂で遺書の写しが展示されました。

 
六号神社
「佐久間勉」の生家の近くに建っている神社です。由緒書は無く詳細不明ですが、御祭神は第六号潜水艇艇長、佐久間勉以下十四名の乗組員の英霊と思われます。
~文豪、歌人も大きな感銘~
文豪・夏目漱石
濡れた遺書の写真をもらい、その名文を何度も読み返したそうです。
歌人・与謝野晶子
「海底の 水の明かりにしたためし 永き別れの ますら男の文」など、十首もの歌を詠み艇長を追悼しました。
当時、外国海軍でもたびたび事故が起きていました。引き上げられた潜水艇の扉を開けると、そこには脱出を我先にと争った醜態のあとが繰り広げられていました。これが当たり前の人間の行動だと思いますが、「佐久間勉」は違いました。潜水艇内で、まず潜水艇を沈め部下を死なせたことを詫び、部下が最期まで冷静沈着に任務を遂行したこと。また、この事故が将来、潜水艇の発展の妨げにならないこと、さらに沈没の原因とその後の処置について書き、最後に明治天皇に対し部下の遺族の生活が困窮しないように懇請した「遺書」を記していました。

今回の「佐久間勉」はいかがでしたか?何気に寄った佐久間勉記念交流会館。日本人として誇らしいような、悲しいような、とても複雑な気持ちになりました。戦争は良くないことです。戦争中でも人間としての立派な行動には敬意を示さなければいけませんが、戦争が無ければこの様な事故は起きなかったでしょうし、全く答えが出ない今回のドライブでした。
でも、近くには三方五湖もあり、綺麗な景色も広がっています。一度足を運んでみてはいかがですか。勿論、休暇村越前三国もお待ちしております。

佐久間勉記念交流会館 福井県三方上中郡若狭町北前川61-2 休暇村越前三国より車で約120分
 TEL 0770-45-1780 休館日 毎週月曜日

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