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2023.04.19

わぁ綺麗なおは……な…、じゃ、ない???

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スタッフ名:筒井

お花かな、お花じゃないよ、匠の手による〇〇です

全国一の花き産出額を誇り、”花のまち”と呼ばれる愛知県『田原市』。
そんな田原市にある休暇村伊良湖では、館内のあちこちで、心がホッとするような季節の花々に出会えます。
今回ご紹介するのもそんなお花の…… ……んんん、いいえ。


一歩、いえ、もう二歩ですかね、もっと近付いて、もっとよく目を凝らしていただいて。
そう、この度エレベーターホールに飾られることになりましたコチラ、実は、生花ではないんです。
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おわかり、いただけましたでしょうか。
お花、ではなく、和紙で制作されたアートなのでございます。

正にDon't believe me just watch. どうか括目してご覧ください。
この、アンスリューム特有の照り! 分厚いモンステラの葉っぱっぷり!
バラの花びらの"ぽってりしっとり感"と、バラの葉っぱの葉脈と質感!!!

フロントに居りますとたまに、お気づきになられたお客様の「ぅあ?!」という声が聞こえてまいります。
ええ、驚きますよね、紙製とはちょっと、思いませんもんね……… 
うっとり眺めていると余りの精巧さに記憶の方が改竄されて、「うんうんアネモネって花びらも毛深かった…」という気にすらなってきます。うーむ何とも恐ろしい。
今回作品を貸してくださったのは、田原市の紙細工アーティストのグループ『風和舎(ふうわしゃ)』さん。
日本の伝統文化である「和紙」を素材に、日々季節や渥美の郷土色溢れる作品を作り出している方々です。

しかしいくら何でも色味やグラデーションなどが理想的(そのお花のイメージに近)過ぎるのではないのかと、そんな丁度いい和紙をどうやって仕入れているのか、気になったので先日伺ってみたのですけれども。

理想的に! な る よ う に! 和紙を「染めるところから」!! 作成しているのだそうです!!!
…ヒィィ、手間暇のかけ方が凄い。

作品完成までにどのくらいの時間がかかるものなのか、怖くて尋ねることができませんでした。
でも葉脈の一本一本を刻んでいってリアリティがマシマシになった時とか、花蕊(かずい)の作りがうまく表現できた時なんかはきっと、達成感と満足感が手筒花火(※)だと思うんですよね。

鑑賞している私もテンションが上がって、様々な"凄い"を求めて作品の周りを挙動不審にクネクネと徘徊してしまいます。(色々な角度で見たいですもんね…!)
皆様もご来館の際にはぜひ、じっくりクネクネご鑑賞ください。多少胡乱でもお止めしませんので、お気兼ねなくでございます。

※ちなみにコレが、隣町豊橋発祥の「手筒花火」(勉強になる~)

館内では他にも、こんな作品がご覧いただけます。

ちなみ他にももう2点、今の季節ならではの作品をお借りして、展示しております。
 
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私のイチオシは、オダマキ・スミレ・タンポポ・カタクリの寄せ植え篭。
大きな作品ではありませんが、山野草のか細くも生き生きとした感じがギュッとつめつめされていて、とても可憐です。カタクリの葉っぱの渋い色味が垂涎物でございます。

同フロアには白百合の一輪挿しも。
「これ、服に付くと大変なんだよなぁ…」と苦い記憶を呼び覚ましてくる花粉の黄色(花びらに付着した分)が個人的に胸にクる作品です。

お時間がありましたら是非、皆様もちょっと時間をかけて和紙の花鑑賞をしてみてください。
作家さんの何気ない工夫やこだわり、ひと手間などに、琴線がタンゴギターばりにかき鳴らされてしまうかもしれません。


  

そんな風和舎さんの作品は、当売店でも入手できます!

良いものを見たら、お家にも連れて帰りたくなってしまうのが人のサガ。
でもこんな一点物の作品なんて、そうそう購入でき―――   …―――できるんです。

当館1F売店の一角では、風和舎さんの作品も取り扱っております。
和紙で作られた花、季節のミニ色紙、旅の思い出になるような小景などなど様々な種類がある…ハズです(売り切れてしまっていなければ)。

でもこんな手の込んだ作品なんて、結構お高いのでしょ―――   …―――お値打ちです!

作品制作にかけられた時間や労力に見合ってないのでは…といつも心配になるお値段設定ですので、お気軽にお土産にお持ち帰りいただけたらと思います。
和紙製のお花、1本から買えます。総手作りの、一点モノ。
恋路ヶ浜の四つ葉のクローバーをイメージしたリース。花弁が細かい。
一輪挿しがなくても飾りやすい、桝に入ったお花シリーズも。
野菜どころ・田原市らしい野菜籠。カリフラワーと里芋のリアルさをもっとアップでお見せしたい…


風和舎さんの作品にはこの東三河や渥美半島の風土をテーマとした個性的な逸品が多く、これまでも「シデコブシ」や「ハマボウ」といった、他所ではまずお目にかかれない作品が登場しておりました(どちらも地元にある植物で、天然記念物)。
次の季節もどんな新作品が入荷するのか、今から期待が膨らむところ! また、館内の展示作品も変わる予定との事ですので、こちらも一緒に楽しみでございます。

こちらへお越しの際は是非、
田原の花々を満喫して、館内で和紙の花も鑑賞して、旅の記念に売店から一輪、お家にお連れください。

貝が美味しい季節、春。イチオシプランはこちら★

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