はまぼうふう 今年も元気に開花中!!
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スタッフ名:中條
休暇村能登千里浜から約5分歩くと、海岸に出ることが出来ます。
そこに「ハマボウフウ」という植物が自生しています。漢字では「浜防風」と書きます。
2022年今年も元気に開花中!!
個人的に開花した状態が白くモッコリしているので、「カリフラワー」と呼んでいます。
(↑ 正式名称でないので、覚えちゃだめですよ!)
セリ科のハマボウフウ属の一種で海岸の砂地に育つ多年草で「八百屋防風」と呼ばれることもあります。
山菜として食用にするほか、漢方薬・民間療法薬として利用される植物です。
名前の由来は中国産の「防風」と根っこの効用が良く似ており、浜辺に自生することからこの名前がついています。
日本では北海道から南西諸島にかけて分布しており、かつでは各地の海岸で知られていたのですが、河川の堤防作りやコンクリートやアスファルトの材料として
採取される等の砂の減少で最近では自生ヵ所が少なくなりつつある植物のひとつだそうです。
石川県では準絶滅危惧種!!
長崎県・熊本県・大阪府では絶滅1歩手前、その他数か所の件でもレッドデータブックと呼ばれる絶滅危惧種のデータにⅠ・Ⅱ類で記載されています。
かくいう石川県でも「準絶滅危惧種」と表記されております。
食用としては、新芽は酢味噌和えや天ぷらにして食べたりします。
また茎の部分を十字に咲くように切れ込みを入れ水にさらしておくと切った部分がくるりと丸く反り返り、料亭では刺身のツマや添え物等に利用され、魚独特の臭いを抑えてくれる効果もあるそうです。
噛むとセリ科特有のすがすがしい風味が口に広がります。
自生している物はやや固い物が多く、風味も強いです。そういったものはサッと一度熱湯をくぐらせると食べやすくなります。栽培物は柔らかくクセも少ないので生のままでも美味しく食べられます。
栽培物は、海なし県である埼玉県などでハウス栽培されているとか…。
休暇村能登千里浜のある羽咋市から約20分ほどの所にあるかほく市では「浜防風」と砂浜を守る活動として、定植などを行っています。
ちなみに浜防風の花言葉は「恋の芽生えた瞬間」。
なんとも可愛いらしい花言葉ですね。
ぜひ、休暇村能登千里浜にお越しの際は、カリフラワーにそっくりな「はまぼうふう」をお散歩がてら探してみてはいかがでしょうか?
採取自体は禁止れておりませんが、一人ひとりが「むやみにとらない」という心がけが大事です。見つけた際は、優しい気持ちで観察してあげてください。