個性的な石川県の隧道(トンネル)
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スタッフ名:石川
トンネルは都市伝説や恐怖体験の題材にたびたび取り上げられます。閉所や、暗所への本能的な警戒感や、通り抜けた先への不安がそういう感情にさせるのかもしれません。
しかしトンネルは、山や崖を少しでも安全に、そして楽に越えたいという希望の結実であり、
先人の想いと、労力を感じながら通ればそこに畏敬の念は感じても、恐怖はみじんも感じられません。(あくまで個人の感想です)
石川県内にも数多くのトンネルが存在しますが、いまは容易に近づけない、個性的なトンネルを紹介させていただきます。
① 七尾市の太田にある此ノ木隧道
素掘りのトンネルと合掌型の防護屋根を組み合わせた珍しい隧道。車両は通れますが、通過した先に通り抜けることはできません。
海岸からほど近い里道に、なぜトンネルが?という意外な場所にあります。
短いですが手入れされ、愛情が感じられる、地元密着型トンネルです。
② 羽咋の隣、宝達志水町の菅原隧道
休暇村からほど近い宝達志水町の菅原という集落にありますが、通り抜けた先が溜池になり通行できなくなっています。真ん中で曲がっており真っ暗で怖いですが、いかにも素掘りという柔らかさがあります。地元でもあまり知られていないトンネルです。
③ 小松市にある戸谷隧道
通る車もなくなった県道43号線の峠に、長いトンネルが今もあります。険道マニアには有名なトンネルですが、今は安易に入れなくなりました。
内部は漏水もなく非常にきれいな状態ですが、コウモリがたくさん住んでおり、間違ってぶつかってきます。(彼らは超音波でも避けられないのか?)
おまけですが・・こちらはお隣富山にある寺家の池原隧道です。有名なのでちょっと紹介
隧道手前にある、狭い!低い!という予告標識は、鉄道の高架下などでたまに見かけますが、ここの警告は「ホンモノ」です。
入口は広く見せて中が狭いというトラップのようなトンネル構造!しかもトンネルは3つあります。トンネルの小ささが、自転車と比較してわかりますか?
車両通行可能であるがゆえに、今日も挑戦者を求め口を開けて待っています。