これやこの 逢坂の関
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スタッフ名:木村
みなさまこんにちは、記録的な猛暑日続きとなりましたがいかがお過ごしでしょうか?
記録を残すのはオリンピックだけにして頂きたいものですね。
先日は親戚のお墓参りで滋賀と京都の県境、大谷町へお出かけしてきました。
血縁者のお墓ではないので私自身はこの地にゆかりが無いのですが、付近にはきんし丼で有名なウナギ料理屋さん「かねよ」や関蝉丸神社などがあり、観光スポットとしても見どころのある場所です。
この関蝉丸神社というのは小倉百人一首の10番としてよく知られている「蝉丸」が祀られており、芸能の祖神として音曲芸道に携わる人々の信仰を集めているそうな。
そんな蝉丸さんなのですが調べてみても生没年不詳・経歴不明・出自や人となりもよく分からない、といった不思議な人物なのです。
それは裏を返せば残した歌の力だけで後世にまで伝わっているというストロングスタイルの歌人でもあります。
「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」
蝉丸さんの歌、こちらは「行く/帰る」「知る/知らぬ」「別れ/逢う」といった相反する意味を繰り返すことや韻を踏んでいるような言葉の使い方の面白さがあります。
そういえば子供の頃は親戚が一同に会する時など、カルタ取りや坊主めくりをやっていたけれども覚えているのは蝉丸のこの歌くらいだなー、と神社に参拝しながら思い出していました。
それはやはり蝉丸さん自身のミステリアスな魅力、子供でも印象に残りやすいような優れた歌の力によるものなのかもしれません。
帰りがけには車に乗って「これがあの歌に詠まれた有名な場所だよ」と同乗者に教えられながら、逢坂の関を越えました。
ゆかりがないと思っていた場所と子供の頃の思い出がどこかで重なったような不思議な夏の日でした。