帝釈峡で飲める!備北の地酒 ①菊文明~日本酒と米
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スタッフ名:榎本
レストランの榎本です。
今回の記事では季節や数量限定のお酒ではなく、通年でご用意のある庄原の地酒3種のうちの1つ、「菊文明」についてご紹介します。
まず「菊文明」は、広島県庄原市東城町(休暇村帝釈峡と同じ町内です)の、家族3人で酒造りを営まれている有限会社 北村醸造場さんで醸造されている日本酒です。
北村醸造場さんの歴史は古く、江戸時代後期の天保年間(1830~1844)に創業されたそうです。
その頃の銘柄は「文明」の二文字だったようですが、明治初期に皇室の紋章である菊の字を頭に加え、現在も続く銘柄の「菊文明」になったのだとか。
この菊文明には約10種類の日本酒があり、その多くは、同じ東城町内の藤本農園で育てられた合鴨農法米(品種は中生新千本)を使用しています。
ところで日本酒の味わいを決める要素は大きく3つあり、1つは菌(麹や酵母)、1つは水、もう1つは米ですが、菊文明を作る合鴨農法米は一般的に酒造りに使われる米とはまた違うお米です。
藤本農園さんで手掛けられているお米はすべて飯米(食べるためのお米)であり、一般的に酒造りに使用される酒米(酒造好適米といいます)に比べると、
●脂肪分やたんぱく質の含有量が多い
●心白(米の中心にある白く濁った部位)がない・少ない
●粒が小さい
などの特徴があります。
逆にいえば、酒造好適米は飯米に比べて脂肪分・たんぱく質が少なく、大粒で、心白が大きいのです。
この特徴は酒造りの中では有利にはたらきます。
脂肪分やたんぱく質は日頃の食事としてのご飯になると「旨味」として現れますが、酒造りにおいては苦みなど雑味の元となる成分です。
大粒の型は精米を進めるのに有利に働きます。
脂肪分やたんぱく質が多く含まれる米の表層を磨き落としたのちに残るでんぷん質の量が多かったり、単に磨きやすいからでもあります。
心白が大きいことが酒造りに適している理由ついては、心白の特徴について知ることで求められます。
飯米の場合は中心部のでんぷん質の密度が高く、水晶のように透き通った見た目になる一方で酒米の中心部は白く濁った見た目の部位(心白)が大きくなります。
これは内部のでんぷん質の密度が低いからで、時折中空の部分もあるほどであり、結果として麹の菌糸が内部に浸透しやすい=でんぷん質の糖化がスムーズに進むことになります。
お米からお酒(アルコール)変換が「でんぷん質→糖化→発酵」という順序を踏む日本酒では、以上の理由から飯米とは違う種類のお米=酒造好適米が好まれて使われているわけです。
話は戻って菊文明の多くでは、そういった酒米とは違う飯米を100%使っています。
そのため、一般的な手法では酒造りが難しく、試行錯誤は形になるまで18年かかり、今でも製法が進化し続けているようです。
まさに匠の技で生み出されたお酒ですね。
加えて毎年の米の出来でも味わいが変わってくるそうで、ワインのボジョレーヌーボーのように、種類のみならず毎年の味の違いを楽しめるお酒でもあります。
休暇村帝釈峡では以下の菊文明がお楽しみいただけます。
◆レストラン
●アイガモ純米酒 (冷酒・ひや・燗酒)
とっくり 120㎖ 500円
240㎖ 850円
●しぼりたて原酒 (冷酒)
小瓶 300㎖ 850円
◆売店(常温販売)
●しぼりたて原酒
四合瓶 720㎖ 1,900円
小瓶 300㎖ 850円
●アイガモ純米酒
四合瓶 720㎖ 2,200円
●純米吟醸
四合瓶 720㎖ 2,300円
●本醸造辛口
四合瓶 720㎖ 1,300円
●純米八反錦
小瓶 300㎖ 800円
●吟醸生
小瓶 300㎖ 850円
●おみやげセット(純米八反錦+吟醸生/布袋入り)
小瓶×2 600㎖ 2,200円
※価格はすべて税込
また、時期によっては限定のお酒が入っている場合もありますので、スタッフまで気軽にお尋ねください。
さて最後に〆として、個人的なイチオシを発表します。
それは、
「アイガモ純米酒」(冷酒)
です!
切れ味ある辛口ながらも香り高く喉通りの良いこのお酒は、気が付くと四合瓶が空になっているほどに飲みやすい、ある意味でキケンなお酒ともいえます。
脂の多い食事ともよくマッチするので、秋の夕食ビュッフェでは、サーモン(造里・寿司)やすき焼きなどとのペアをぜひお試しください!
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