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2020.05.23

「若葉は光と もつれあい・・・」

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スタッフ名:高梨

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若葉は光りと もつれあい。
くすぐりあい。
陽がかげると不思議がって きき耳を立て。
・・・・・・・
草野心平の詩「樹木」の一節です。


裏磐梯では、休暇村周辺など噴火による岩なだれが堆積している場所では、シロヤナギ、ヤマハンノキ、アカマツ他いろいろな樹木が繁茂していますが、噴火の影響のなかった古くからの土地は、主に、ブナ・ミズナラの森になっています。
その森が、今、若緑色の(赤肉でない)メロンジュースのような色に染まっています。静かな森の中を歩くと、至る所で草野心平の上記の詩が思い起こされる風景と出会います。
 
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桧原湖北岸周辺のブナ・ミズナラの森
 
そしてこの古くからのブナ・ミズナラの森は、裏磐梯のもう一方の魅力なのです。
 
昔ながらの東北らしい山里の文化圏で、観光産業と共生している噴火でつくりかえられた自然公園の大地とは、全く異なる世界が広がっています。
 
例えば、桧原湖北端の集落の一つ、早稲沢(わせざわ)はその典型です。
 
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桧原湖と吾妻連峰・西大巓に包まれる早稲沢の里
早稲沢は、もともと木地師・クマ撃ちの集落としての歴史があるところですが、学生村を立ち上げ(シンガーソングライターの小椋佳さんも熱烈な利用者の一人)て以来、民宿村として発展し、温泉を掘り当て、スキー場開発に積極的に参加し、魅力ある山里の文化圏を継承しています。
その早稲沢の「大山祇(おおやまずみ)神社祭礼」は、自然の恵みに感謝をささげる祭で、この種の祭りとしては異例の5月に行われます。例年、村の男たちは何と紋付きはかま姿で祭りを行い、宴会にはそれはそれは見事な山菜料理が並びます。まさに自然に感謝しつつ山の恵みをいただき、酒を酌み交わすのです。
 
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昨年の祭礼の様子
 
今年の祭りは5月16日の予定でしたが、この地でも新型コロナウイルスの影響で3密の宴会は残念ながら中止とせざるをえませんでした。
いつも変わらぬ人と自然の営みを願って、来年の楽しみとしておきましょう。
 
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