湖の宝石! ~氷上ワカサギ釣り始まる
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スタッフ名:高梨
氷が張った裏磐梯の湖に、いよいよ乗れるようになりました! スケートをするのではなく氷上ワカサギ釣りができるということです。
ワカサギ釣り自体は12月17日ブログで若ガール!が紹介したところですが、1月25日頃からいよいよ氷上でもできるようになりました。
1月30日の桧原湖北部、早稲沢沖の氷上です
桧原湖産ワカサギは、東京築地市場で1匹100円以上の値段がついたことがある超高級魚で、100g換算で2000円前後と高級銘柄和牛並みです。実際食べてみると泥臭みは全くなく淡白でいて上品な脂の乗ったおいしさで、釣りたての魚体もまるで「湖の宝石」です。
これは標高の高い山上湖産だからでしょうか、他の裏磐梯産の魚にも言えることで、寒ブナの洗いは、初めて食べたときは、私はタイだと思いましたし、味噌煮は祝祭用のごちそうであっと言う間に食卓からなくなります。
この裏磐梯の湖のワカサギ、導入にはある人の努力がありました。昭和24年前後、猪苗代営林署署長だった金森徹雄さん(東京都杉並区)が、当時の住民の生活の厳しさに心を痛め、何とか生活基盤の確立につながるものをと、いろいろ指導した一つがワカサギ卵300万粒の桧原湖でのふ化事業で、これがあって定着したものです。
以後昭和30年代中頃にはワカサギ釣りのおもしろさに大人も子供も夢中になり、40年代には釣り客も多く訪れるようになりました。現在は1シーズン8万人もの釣り人が来るようになっています。裏磐梯のワカサギが釣っておもしろく、かつ食べてもおいしいからです。心あたたまる話ですね!
ワカサギは、天ぷらや唐揚げで食べるのが一般的ですが、10㎝程度の大きなワカサギなら刺身にしてニンニク醤油(!)で食すると裏磐梯湖産のすばらしさがわかります。ニンニクにも負けません。刺身は小型ナイフで3枚におろすだけです。
さて釣り方は、小さなサビキの仕掛けで、サシなどのエサをつけて10~20mの湖底に沈め、こまめに誘いを入れます。今は小さな電動リールが一般的ですが、以前は手さおでやっていました。
多く釣るには、一人で2本の電動リールを用います
釣るのがおもしろいのは難しくもあるからです。1日の釣果はビギナー~ベテランにより大きく違い、0匹~1000匹位です。昔の地元のベテランは1000匹単位で釣っていたといいます。
詳しくはここでは省略しますが、要するに、魚群の集団心理に思いをはせ、天に召されるのが周りの魚に憧れと映るように(!)釣る必要があるのです(?)
こちらは氷結前の湖上ドーム船
桧原湖周辺には、ワカサギ釣りの店が10軒以上あり、ドーム船レンタル小屋などで場所を確保します。レンタル品も完備しているのでやってみたい方は手ぶらでもOKです。
地元の人間は、アイスドリルで氷に穴をあけ、そこに氷上用テントを張って行ったりしますが、天気が良いとテントは不要で、雄大な磐梯山を氷上で眺めながら釣り糸を垂れます。そんな時は釣れても釣れなくても最高~です!!
また裏磐梯湖産ワカサギを食べたい方は、シーズン中、常時ワカサギメニューが載る食堂もあります。
現在氷の厚さはまだ20㎝程度! 最終的には例年100㎝位になり、穴をあけるのはひと苦労しますが、大きなスノーモービルがビュンビュン氷上を走れます。
まだまだ雪と冬の寒さはこれからなのです。
<問い合わせ先>
桧原湖漁業協同組合(氷の状況や遊漁料、釣り全般) tel.0241-32-3468
裏磐梯観光協会(観光・アクティビティ全般) tel.0241-32-2349
第一ゴールドハウス目黒(常時ワカサギ料理が食べられる店) tel.0241-32-2523
山の駅食堂( 同上 ) tel.0241-32-3337
めだかのがっこ「やまぐっち」( 同上 ) tel.090-7565-5396