文豪が暮らした瀟洒な洋館 ~佐藤春夫記念館~
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スタッフ名:乾
当館よりお車で20分ほど、新宮市内にリニューアルオープンした「佐藤春夫記念館」のご紹介です。
佐藤春夫は明治25年、当時の東牟婁郡新宮町(現在の新宮市)に生まれた明治・大正・昭和を生きた文豪です。こちらの記念館はもともと昭和2年に建てられ72歳で亡くなるまで過ごした東京都文京区に建てられた本人の邸宅を、平成元年に生まれ故郷である新宮市に移築して記念館としてオープンしたものです。建物の老朽化がすすんでいたため、市内の別の場所へ移築し、今年の10月にリニューアルオープンをしました。
建物は同じく新宮市出身の建築家西村伊作の弟が設計したもの。設計には佐藤春夫自身の意向や趣向もふんだんに取り入れられ、たとえ文学に興味がない方でも建物そのものを楽しむことができます。
玄関までの敷石。モザイク調になっておりモダンな感じがします。
アーチ状の玄関扉。扉についた窓はマジックミラーになっており、外側から中を伺うことはできませんが、中からはこちらを見ることができます。
ドアノッカーは船を模した形。何ともオシャレです。
玄関を入ってすぐの応接間。
窓ガラスは現代のものではなく、当時を再現したもののようです。微妙に波打つような表面が往時を思わせます。
2階の展示室。
「門弟三千人」と言われたほど、同業の多くの文学者や詩人に慕われた人生だったようで、文学界とのビッグネーム(井上靖や谷崎潤一郎、与謝野晶子など)との交流も盛んだったようです。
早くからその才能を買っていた太宰治からは、佐藤が芥川賞の選考委員を務めていた際に受賞を乞う嘆願書を受け取るなど、なかなか波乱万丈の歴史を歩んでいるようです。
下の部分だけ幅が狭くなった障子の格子。
その昔、紀伊半島が台風に見舞われた際、熊野速玉大社にあった鳥居が倒壊してしまい、その鳥居の木材を使用して製作された文机だそうです。
1階と2階を貫通する吹き抜け。
陽光がさんさんと降り注ぐサンルーム。
書斎だけでなく、家のあらゆる場所で執筆していた佐藤ですが、中でもこのサンルームはお気に入りの執筆場所だったようです。
佐藤専用の原稿用紙です。
文豪の息遣いが感じられる素敵な洋館をぜひ訪れてみてください。
| 施設名 |
佐藤春夫記念館 |
| 開館時間 |
9:00~17:00(最終受付は30分前) |
| 休館日 |
毎週月曜日 ※その他休館はHPをご覧ください。 |
| 入館料 |
一般 330円 小・中学生 160円 |
| 住所 |
和歌山県新宮市伊佐田町1丁目2-50 |
佐藤春夫記念館 HP
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